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井上尚弥が米リング誌PFPで1位から2位へ後退 3団体統一ヘビー級王者ウシクが1位再浮上

[ 2022年8月25日 14:18 ]

井上尚弥
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 米国で最も権威あるボクシング専門誌リング・マガジンは25日、全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」の最新版(20日付)を発表し、6月に日本人初の1位となった3団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が2位に後退した。3団体統一世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(35=ウクライナ)が1位へ返り咲いた。

 井上は6月7日の王座統一戦で前WBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)に2回TKO勝ち。同10日発表のPFPランキングでウシクとWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(34=米国)を抜き、3位から1位へ浮上した。ウシクと井上のどちらを1位にするか、リング誌の選定委員の意見は4対4で割れたが、最後はダグ・フィッシャー編集長が井上に1票を投じた。

 2月に母国ウクライナがロシアに侵攻され、一時は領土防衛隊で活動したウシクは20日、前3団体統一世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(32=英国)との再戦に2―1で判定勝ち。昨年9月の初戦で獲得した3本のベルトの初防衛に成功し、リング誌認定世界ヘビー級王者のベルトも獲得した。今後はWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(34=英国)との4団体王座統一戦が期待されるが、年内に実現するかは微妙だ。

 井上は12月にWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(33=英国)との4団体統一戦が有力な一方、クロフォードと3団体統一世界ウエルター級王者エロール・スペンス(32=米国)が11月にも無敗王者同士による4団体統一戦を行う可能性がある。井上の1位復帰は自身の試合とクロフォードVSスペンス、さらに9月17日の4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)VS2団体統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)第3戦の内容次第と言えそうだ。

 リング誌の最新版PFPトップ10は以下のとおり。

 (1)オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)ヘビー級
 (2)井上尚弥(大橋)バンタム級
 (3)テレンス・クロフォード(米国)ウエルター級
 (4)エロール・スペンス(米国)ウエルター級
 (5)サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)スーパーミドル級
 (6)ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)ライト級
 (7)ドミトリー・ビボル(ロシア)ライトヘビー級
 (8)ジョシュ・テーラー(米国)スーパーライト級
 (9)ジャーメル・チャーロ(米国)スーパーウエルター級
 (10)アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア)ライトヘビー級

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2022年8月25日のニュース