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重岡銀次朗、2回TKO勝ちでV2成功「めっちゃハッピー」 

[ 2021年7月14日 21:18 ]

<WBOアジア・パシフィック・ミニマム級タイトルマッチ>2回TKOで2度目の防衛に成功した重岡銀次朗
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 プロボクシングのWBOアジアパシフィック・ミニマム級タイトルマッチ12回戦は14日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・重岡銀次朗(21=ワタナベ)が挑戦者で同級3位の川満俊輝(25=三迫)に2回2分5秒TKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。

 熊本・開新高で高校5冠を達成し、プロ4戦目で王座を獲得した重岡にとって19年12月の初防衛戦以来、1年7カ月ぶりのリング。序盤から果敢に前に出てきた川満と足を止めて打ち合った。2回、「想定外だった」という右フックでダウンを奪う。さらに立ち上がった川満を攻め、強烈な右フックが顔面にヒットすると、レフェリーは川満を抱きかかえるように試合をストップした。

 「ちょっと、まだ興奮していて…全部良かったです。あまり試合運びを考えず、流れに任せてやるつもりだったけど、1ラウンドから打ち合いになるとは思っていなかった。ここまで1年半は長かったけど、ずっと練習して進化してきたつもりなので、それを証明できて良かった。気分?めっちゃハッピーです」

 コロナ禍によるブランクをまったく感じさせない圧勝劇に重岡は胸を張った。

 前回の試合後、成人式に出席するため帰省したが、その後は試合がなかったにも関わらず、1度も熊本に帰らなかった。「特に理由はなくて、ただのこだわりですね。帰ったからといって弱くなるわけじゃないけど、試合が終わったら帰ろうと。今回は勝つつもりで飛行機の予約しました」と笑顔。V2を手土産に16日に帰省する予定だ。

 これでプロ6連勝(5KO)。すでにWBA10位、WBC9位、IBF11位、WBO10位と主要4団体全てで世界ランク入りしており、世界挑戦も視野に入っている。ワタナベジムの深町信治マネジャーは、2団体の王者と交渉中であることを明かし、実現に向けては「コロナ次第」と説明。重岡は「いつでも世界ができる力はあると思っている。チャンスを待つしかない」と話した。

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2021年7月14日のニュース