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大毅、兄の胸で号泣「今までこのために…」

[ 2010年2月7日 21:48 ]

世界王者となった弟大毅を抱き締める亀田興毅

国内初の兄弟王者誕生だ!大毅、涙のタイトル奪取!

不器用な次男坊…敗戦を“糧”に頂点へ

 【WBAフライ級タイトルマッチ】亀田大は号泣しながら兄の胸に飛び込んだ。3度目の挑戦でようやくつかんだ世界王者の座。「3兄弟でのチャンピオンはずっと夢見ていた。もし負けたらおれはもう…。亀田家にはおられんのじゃないかなと」。実感がこもった。そして「2年間は正直つらかった。プレッシャーに打ち勝てたのが一番うれしい」と笑顔を見せた。
 時にフットワークを使い、連打で攻め込んだ。打ち合いにも果敢に応じて得意の左フックで何度か王者をぐらつかせた。課題だった手数も多く出ていた。ジャッジ2者が最大6ポイント差をつける完勝だった。
 デンカオセーンとの前回の試合は判定負け。巧みなクリンチに阻まれて決定打をたたき込めなかった。初の世界戦で悪質な反則を繰り返し、1年間の出場停止処分を受けた苦い思い出がある。クリーンファイトを誓うあまり、亀田大の持ち味でもある荒々しさは影を潜めていた。今回は王者の反則にも冷静に対処。2度の減点を引き出した。
 両者が何度ももつれ合って倒れるなど、レベルが低かったのも事実だ。「必死に頑張っているだけだから。そんなにおれは強くない」と本人も力不足は認めている。練習熱心で21歳とまだ若いだけに、今後の伸びしろを期待したい。

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2010年2月7日のニュース