白髪は遺伝する?「白髪になりやすい人」によくある3つの特徴

[ 2025年5月15日 09:00 ]

白髪が増えると、つい「親も早かったし、やっぱり遺伝かな」と感じる人は多いはず。

実際、白髪には遺伝的な要素が関係していることがわかっていますが、それだけが原因ではありません。生活習慣やストレス、栄養状態も大きく影響します。

この記事では、白髪になりやすい人の特徴や予防につながるヒントを、美容師・後藤淳子さんがお届けします。

白髪になりやすい人の特徴とは

後藤さん:白髪になりやすい人の特徴として、以下が挙げられます。

まず両親に白髪が多い人。髪の毛の色や質は、ある程度遺伝することがわかっています。そのため、両親のどちらかが白髪が多いと、引き継がれて白髪になりやすいです。

次に、ストレスが溜まっている人。ストレスが溜まると、頭皮の血流が悪くなるため、白髪が増えることがあります。

髪を作り出す毛母細胞は、血液から栄養分をもらっています。そのため、ストレスにより血流が悪くなると、栄養が不足して白髪が増えやすくなります。

そして、不規則な生活をしている人も白髪が増えやすい傾向にあります。食生活が不規則で偏っている、睡眠が足りていない、休養をとっていないなどです。

こうした生活を送っていると、髪の毛に栄養が行き渡らず、白髪が増えるだけでなく髪質が悪くなることも。

地毛が茶色だと「白髪」になりやすいって本当?

白髪のメカニズムは解明されていないことが多いため、「地毛が茶色だと白髪になりやすい」かどうかは一概には言い切れません。

「黒髪」から「白髪」になるのは、髪の色を構成するメラニン色素の量が減少するからと考えられています。メラニン色素の減少は、加齢・ストレス・紫外線・喫煙などによって起こることが多いです。

なぜ? 生まれつき地毛が茶色い理由

髪の毛の色は、メラニン色素の量で決まります。生まれつき地毛が茶色い人は、黒い人よりも髪に含まれるメラニン色素の量が少ないため、茶色なのだと考えられます。

メラニン色素の数は個人差があり、遺伝的な要因が大きいとされています。

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白髪を予防したい人が意識すべきこととは

予防法① 毎日丁寧に頭髪ケアをする

毎日の頭髪ケアとして、以下は有効です。

・入浴前に頭皮をマッサージする(美容院での頭皮マッサージもおすすめ)
・頭皮に優しいシャンプーを使用する(アミノ酸系シャンプー、スカルプシャンプーなど)

血流が悪くなると頭皮が硬くなり、栄養が髪の内部へ浸透しにくくなってしまいます。頭皮ケアを継続すると、血行が良くなる頭皮が柔らかくなることが期待でき、白髪予防とケアにつながるでしょう。

予防法② 生活習慣を改善する

髪の毛は、生活環境の影響を受けやすいです。白髪を予防するためにも、生活習慣の改善を1か月は試してみましょう。

「バランスの良い食事を摂る・運動する・最低6〜7時間は寝る」が基本です。その上で、髪の毛に栄養を与える亜鉛やビタミンB群と、髪の毛を作るタンパク質の摂取もおすすめです。

▼白髪の予防を期待できる栄養素

亜鉛 わかめ、のり、納豆、油揚げ、牡蠣、アーモンド
ビタミンB群 玄米、牛乳、レバー、ほうれん草、まぐろ、カツオ
タンパク質 肉類、魚類、大豆製品、牛乳、卵

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予防法③ ストレスはこまめに発散する

ストレスは年齢に関係なく、体を劣化させると言われています。しっかりと睡眠をとる、休日を楽しむ、軽い運動をして体を動かす、深呼吸をするなどでストレスはこまめに発散します。

予防法④ 禁煙する

タバコを吸うたびに血流が悪くなり、毛母細胞への栄養供給が滞ります。その結果、白髪が増えてしまう可能性があります。

監修者プロフィール

美容師・後藤淳子さん

<Edit:編集部>

※本記事は、mocobe(モコビ)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。

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