その一杯で歯が黄ばむ⁉歯科医が教える「着色しやすい&しにくい飲み物」

[ 2025年4月9日 09:00 ]

朝のコーヒー、午後の紅茶、夜の赤ワイン。毎日の「ホッと一息」が、実は歯の黄ばみの原因になっているかもしれません。歯科医・菊地由利佳さん監修のもと、歯を黄ばませやすい飲み物と、逆に着色しにくい飲み物を見ていきましょう。
歯の着色を防ぐ2つのポイントや、着色してしまった時の対処法についても教えてもらいました。

歯に着色しにくい飲み物は? タンニンを含まないものを!

菊池先生:歯の着色を避けたいときには、着色を招く「タンニン」が少ないものを選びましょう。次のような飲み物をおすすめします。

・麦茶
・ルイボスティー
・そば茶
・ほうじ茶

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歯に着色しやすい飲み物は?

菊池先生:次のような飲み物は、歯の着色を招きやすいです。

・コーヒー
・紅茶
・ウーロン茶
・赤ワイン

飲み物による歯の着色は、「タンニン」「着色料」「アルコール」などの成分が主な原因となります。

色の濃い食べ物・タバコも注意

「色の濃い食べ物」に含まれる色素も、歯の着色を招きます。

要注意な食べ物には、カレー、ミートソース、ケチャップ、大豆、バナナ、チョコレートなどが挙げられます。これらのものを食べた後は、歯磨きを忘れずに行いましょう。

また、歯の着色が気になる人は、タバコを控えることをおすすめします。タバコには「ヤニ」が含まれており、色素よりも強い粘着力によって歯が黄ばむ原因となります。

歯の着色を防ぐ2つのポイント

菊池先生:「歯の着色は気になるけれど、どうしてもコーヒーが飲みたい」そんなときには以下の2つの方法を実践してみましょう。

その1 ストローで飲む

ストローを使うことで、前歯の表面に飲み物の色が付きにくくなります。容器にストローをさしたら、口の奥で飲むようにしましょう。

その2 綿棒で歯をこする

綿棒に「歯磨き粉」をつけて、磨くように拭き取りましょう。綿棒は濡らさずに使用します。歯の表面を綿棒で直接こすると、汚れた直後であれば、ある程度落とせます。

着色してしまった歯のケア方法

菊池先生:すでに着色をしてしまった歯をどうにかしたい! そんなときにおすすめの、自宅で簡単にできるケア方法を見ていきましょう。

その1 ホワイトニング歯磨き粉を使う

ポリリン酸ナトリウムやハイドロキアパタイトなどの「ホワイトニング成分」が入った歯磨き粉を選びましょう。これら成分には、歯の表面に付着した汚れ・着色を落とす作用があります。

着色汚れは歯のスジに沿って起きやすいため、歯磨きの際は歯ブラシを縦方向に動かしましょう。

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その2 ホームホワイトニング商品を使う

「ホームホワイトニング」の市販品もあります。これはマウスピースにジェルを入れて装着するもので、薬剤の効果によって歯が白くなります。

監修・執筆者プロフィール

歯科医
菊地 由利佳

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

<Edit:編集部>

※本記事は、mocobe(モコビ)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。

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