【福岡・G1福岡チャンピオンカップ】あす開幕 次世代担う新開航 地元で3つめのG1タイトル奪取へ

[ 2025年4月12日 05:00 ]

20代ラストイヤー、地元周年での飛躍を期す新開航
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 全国のトップレーサーが春の博多に集結!ボートレース福岡の「G1福岡チャンピオンカップ開設72周年記念競走(優勝賞金1200万円)」が13日に開幕する。昨年グランプリを制した毒島誠を筆頭に馬場貴也、茅原悠紀ら強力な遠征勢を篠崎元志、篠崎仁志、西山貴浩ら地元勢が迎え撃つ構図だ。本紙注目は昨年10月桐生周年で2度目のG1タイトルを手にした新開航。若松クラシックは不発に終わったが、地元周年で巻き返しを期す。

 新開が地元周年でハチマキを締め直す。上半期の勝負どころとにらんだ3月の若松クラシックは3日目のフライングで戦線を離脱。西山貴浩、塩田北斗が優出を飾り、地元ファンから熱烈な声援を受ける中、悔しい結果に終わった。ただ、気落ちしている時間はない。次の目標へと照準は向けられている。

 「若松はいいエンジンを引くことができたし、足も良かったのでチャンスだと思っていました。結果的に自分の未熟な部分が出てしまって…。6月からつ周年まで福岡周年を含めていくつか記念にも呼んでもらっているので、結果を出してから休みに入りたい」

 昨年は10月桐生周年で2度目のG1タイトルを獲得。5つのSGに出場し、グランプリシリーズでは自身2回目の予選突破も果たした。長年、瓜生正義が引っ張ってきた福岡支部の勢力図も少しずつ顔触れが変わりつつある。20代から記念戦戦で活躍を続ける篠崎元志、篠崎仁志、西山貴浩、前田将太がそれぞれ30代後半を迎え、次世代の福岡支部を支える存在として、新開を推す声は大きい。

 「2月で自分も29歳。20代最後の1年だな、今まで以上に仕事に没頭したいなと思った矢先のフライングだった。近況のリズムも悪くなかったので、ため息です(苦笑い)。でも、今まで記念を走っても先輩が仕事をしやすいようにしてくれていた。これからは自分たちの世代が後輩たちに同じことをしないといけない。この数年間がすごく大事になると思うし、結果を出したい気持ちは強いです」

 目下の目標は10月に津で開催されるSGダービーの出場権獲得。そこまでに結果を出せれば、自ずと福岡で11月に開催されるSGチャレンジカップの出場も現実的になる。新開と言えば芦屋のイメージが強いが、福岡でも優勝歴があるように水面を苦にしているイメージはない。とこなめダイヤモンドカップ、桐生周年と2度のG1タイトルはいずれも遠征場だった。3度目は地元で。乗り越える壁は高いほど燃える。力走を期待しよう。

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