【競輪選手養成所・卒業記念レース】女子は酒井拳蔵の妹・亜樹が決勝へ 史上初の記録会オールS評価の逸材

[ 2025年3月4日 18:25 ]

128期在所1位の酒井亜樹
Photo By スポニチ

 日本競輪選手養成所の第127回生(68人、1人欠場)と第128回生(20人)の卒業記念レース初日が4日、静岡競輪場で開催された。男女ともに予選2回戦までが行われ、男子は在所1位の尾野翔一(25=福岡)が連勝。女子はナショナルチーム所属で注目の酒井亜樹(23=大阪)が順当に決勝入りを果たした。5日に男子は準決勝の後に決勝、女子は決勝が行われる。

 世界で戦う酒井亜樹が実力を示した。1走目は思ったように自転車が進まず3着も、2走目は修正して得意の捲りで完勝。2走目後に酒井は「1着を獲れてホッとしました。少し自転車は進まなかったが、まずは決勝にと思った。1走目より踏んだ感じも良かった」と白い歯がこぼれた。

 兄・拳蔵(109期)の影響もあり小学生からBMXに励み、21年には日本の頂点に立った。桃山学院教育大4年時にトラック種目にも興味を持ち、卒業時に「可能性を広げたい」と思い競輪選手の道へ。BMXで鍛えた自転車との一体感と天性のダッシュで急成長。ナショナルチーム入りも果たし佐藤水菜、仲沢春香と共にチームスプリントの第一線で活躍している。

 19年に競輪学校から養成所になってからは史上初の記録会オールS評価。500メートルTTでは35秒93を叩き出し、養成所記録を塗り替えた。競走訓練では53走して何と着外0。決勝も着内なら養成所初の着外0で卒業となる。兄は卒業記念決勝2着。酒井家の悲願へ決勝の目標は「優勝です」と力強く意気込んだ。

続きを表示

「2025 宝塚記念」特集記事

「函館スプリントS」特集記事

2025年3月4日のニュース