【尼崎ボート 3日開幕G1尼崎センプルカップ】和田拓也 「いつも通り、普通に」平常心貫く

[ 2025年3月2日 10:00 ]

兄・兼輔に負けない活躍が期待できる和田拓也
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 春の到来を告げるボートレース尼崎の開設72周年記念「G1尼崎センプルカップ」は桃の節句、3日に開幕する。SG・G1覇者36人を含む豪華メンバーが集う伝統ある周年記念は、濃厚なWドリームが組まれた。近畿地区選手権(2月2~8日)での活躍も光った地元・兵庫支部軍団が、強力遠征陣を迎え撃つ。その中から兵庫支部長の兄・兼輔と初めて地元周年に同時参戦する和田拓也(34)の胸の内に迫った。

 23年後期にA1昇格した和田ブラザーズの弟・拓也は、24年に9節のG1に出走し、本格的に記念戦線へ参戦した。6月の住之江68周年記念では、元祖エース56号機を味方に、G1初優出(5着)も決めた。ところが「今期はボコボコにされました」。期の変わった昨年11月あたりから、G1舞台での苦戦が続いた。

 「ボコボコに」の要因を「メンタルちゃいますか」と振り返った。強豪に囲まれての過度のプレッシャー?これを否定し「気楽にすればいいのに、(調整を)合わせなアカンと、思い過ぎました」と真面目で努力家らしく敗因を分析する。

 昨年は地元尼崎を7節走って、優出を外したのはG1戦だけ。エンジン出しは確かで、今年の地元初戦となった1月一般戦は、実績22号機で節間7勝をマーク。予選、準優とも2号艇だけ敗退して優出こそ逃したが、強力な伸びが光った。「伸びには寄せていない」調整でも、スリットからグイッと出ていく舟足が際立ったが「水をつかんでいる感覚。1滴も水を逃さないようになれば」と緻(ち)密でストイックな調整で「体感を求める」ことを希求する。2月の三国近畿地区選手権では、初めて兄と一緒にG1戦に臨んだ。ともにベスト18入りを決めて、今回の尼崎センプルカップは、初めて兄弟での地元周年記念への出走となる。

 「(年始開催が)アドバンテージになるかは分からない。いつも通りに。普通に行きます」とクールな平常心を変えることはない。

 ◇和田 拓也(わだ・たくや)1990年(平2)6月30日生まれ、兵庫県出身の34歳。113期生として2013年11月1日、尼崎で初出走。14年10月21日に児島で初勝利。15年4月12日の浜名湖で初優勝。24年6月5日の住之江68周年記念でG1初優出。通算38優出4V。G11優出。同期は椎名豊、佐藤博亮、小池哲也ら。1メートル70、血液型O。

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