【平塚競輪　G1オールスター　5日目】山崎芳仁が通算500勝　「家族とラインの仲間のおかげ」

通算500勝を達成した山崎芳仁
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　大阪・関西万博協賛「第67回オールスター競輪」（優勝賞金6100万円）は17日、平塚競輪場で5日目を開催。5Rはかつて“大ギアモンスター”と呼ばれた山崎芳仁（45＝福島・88期）が通算500勝を達成した。通算500勝達成は59人目（男子では55人目）。

　持ち前の破壊力ではなく、技と経験を生かして節目の勝利を達成した。目標にした他地区の佐々木悠葵が強引に巻き返すと、内にいた伊藤旭をいなしながら位置を確保。外並走で苦しくなりながらも、さすがの地脚を発揮して差し切った。

　「佐々木君は凄いダッシュだった。伊藤君は見えたけど、佐々木君の後輪に差していたので当たられないなと思っていた」と冷静な見極めだった。

　G1を9勝。かつて大ギアを駆使したパワーで競輪界を席巻した。近年は他地区選手へのマークも辞さず、デビュー21年で500の白星を積み上げた。

　「このでっかい舞台で勝利数を積み上げられて良かった。健康でやれているし、家族とラインの仲間のおかげ」と感謝。思い出の1着を聞かれると「常に1戦1戦。競輪が楽しくて選手になった。どれがというのはない」と常に目の前に集中してきた。

　今年は息子の歩夢（125期）がデビュー。次なる目標はG1父子同乗だ。「自分は待っているだけ。落ちないようにして、息子が強くなってくれれば。これからも腐ることなく1戦1戦、頑張りたい」。山崎らしい柔らかな表情で話した。