365日 あの頃ヒット曲ランキング 6月

【1992年6月】はがゆい唇/高橋真梨子 デビュー20周年 はからずもヒット曲に!

[ 2011年6月26日 06:00 ]

コンサートで熱唱する高橋真梨子(03年撮影)
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 ★92年6月ランキング★
1 君がいるだけで/米米CULB
2 BLOWIN’/B’z
3 もう恋なんてしない/槇原敬之
4 いつまでも変わらぬ愛を/織田哲郎
5 夏だね/TUBE
6 部屋とYシャツと私/平松愛理
7 はがゆい唇/高橋真梨子
8 TOO SHY SHY BOY!/観月ありさ
9 うらはら/工藤静香
10 Blue Moon Stone/チェッカーズ
注目もう涙はいらない/鈴木雅之
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【はがゆい唇/高橋真梨子】
 デビュー20周年の節目の年、はからずもヒット曲が生まれた。「桃色吐息」「for you…」などバラードのイメージが強かった高橋真梨子。ミディアムテンポの曲に、阿木燿子が描いた大人の女の激しくも情熱的な思いを歌った「はがゆい唇」は60万枚のセールスを記録。TBSドラマ「眠れない夜をかぞえて」の主題歌にも起用され、目当ての男性に向けて女性がカラオケで色っぽく熱唱する姿が毎晩のようにどこかで見かけられた。

 「ジョニィへの伝言」などで知られるペドロ&カプリシャスのボーカル時代から、歌のうまい女性シンガーとして真っ先に名前があがる。が、本人曰く「うまくなりすぎても人の心は捉えられないんじゃないかって。自分では納得して歌えたとしても、お客様に“そうじゃないだろ”って思われると逆効果だし。自分がヘタだなあ、イヤだなあと思っても、お客様がそれに酔ってくれたり泣いてくれたりする場合もあるでしょうし。歌うことに関しては一生懸命やる。一生懸命勉強するんじゃなくて歌うんです」。

 日本語の歌詞を大切に歌うことも心がけている。「若い頃は外国語の曲を歌いたかったけど、プロとして日本人が歌うには限界がある。日本人だから日本語でうまく日本人の心を捉えるのが一番」。情感たっぷりに歌う数々のラブソング。せつなさ、愛しさ、喜び、悲しみ…。歌詞の行間からそれがにじみ出てくる歌声は他の追随を許さない。

 国鉄職員からジャズプレーヤーに転身した父親の影響を受け音楽の世界へ。高校時代に渡辺プロにスカウトされ、一時「スクールメイツ」に籍があった。ただ、方向性の違いは明らかで、高校卒業後は博多でライブ中心に活動。そこでスカウトされ「ペドロ&…」の2代目ボーカル「高橋まり」としてメジャーデビューした。93年に「ペドロ&…」の元メンバーで、高橋の独立後はプロデュースを担当するヘンリー・広瀬。

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