菅井八段 四間飛車で敗れる A級順位戦は2敗に後退 20、21日の王将戦第2局、三間か四間飛車か?

[ 2024年1月11日 21:46 ]

菅井竜也八段
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 将棋の菅井竜也八段(31)が11日、東京・将棋会館で第82期A級順位戦の渡辺明九段戦に臨み、105手で敗れた。5勝1敗で、6戦全勝の単独首位・豊島将之九段(33)を追う2番手につけていたが、一歩後退となった。

 総勢10人が年度を通じて9局ずつ指し、藤井聡太名人(21)=王将など8冠=への挑戦権を争う戦いは残り3局。現在藤井に挑み、7、8日に栃木県大田原市「ホテル花月」で行われた第1局で先勝を許した第73期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)に続くタイトル挑戦を目指している。

 今期開幕前に決まっていた先後により、後手となった振り飛車党の菅井は居飛車党の渡辺を相手に四間飛車に構えた。菅井が四間飛車を指すのは昨年12月12日の朝日杯以来4局ぶり。9筋を2度伸ばし、端歩を詰めた菅井に対し、渡辺は穴熊を選択。菅井は美濃囲いでバランス重視の布陣を敷いた。

 角交換から先に馬を作ったが、5段目へ進出させた銀を失い、次第に劣勢に。菅井は低い布陣から反撃を目指したが、失った飛車を2段ロケットのように自陣へ重ね打った渡辺に投了の意思表示をした。

 菅井は王将戦第1局で三間飛車を選択した。藤井との初のタイトル戦、昨春の叡王戦でも千日手指し直しを含む計6局全て三間飛車で挑んだ。渡辺戦と同じ後手番へ移る、20、21日に佐賀県上峰町の太幸園で指される第2局、三間飛車なのか四間飛車なのか、はたまた…。

 菅井の戦型選択が謎めいてきた。

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2024年1月11日のニュース