【画像200枚】「ホンダコレクションホール」が3月1日リニューアルオープン!ココがスゴイ!! ホンダの歴史をその名車と製品で振り返る展示内容は?

「ホンダコレクションホール」はホンダの創業50周年を記念して設立された。そして、2023年に設立から25周年を迎えた折にリニューアルが発表され、2023年12月に一時閉館。2024年3月1日にリニューアルオープンとなった。

これまではクルマはクルマ、バイクはバイク、そしてレーシングマシンといったカテゴリ分けで数多くのマシンが展示され、それはそれで非常に満足感のある展示であった。
しかし、一方で来場者から「おなかいっぱい」や「もっと学びのある展示を」といった声も寄せられたいたという。1998年の開館から25周年を迎えリニューアルするにあたり、そういった声も生かした展示方法に改められた。
HistoryとStory……ホンダの創業からこれまで、そして未来へ
リニューアルされたホンダコレクションホールは「ホンダの紡いできた“夢と挑戦の物語を通して普通のフィロソフィーを伝承する施設へと進化」をテーマに、これまでのジャンルごと展示からホンダの創業から始まり、時系列的にその歴史と製品を見ていくことができる展示となった。

それに伴い、収蔵車両が数多く並び凝縮感のあった展示は通路や空間に余裕をもたせた展示方法に改められ、ホンダの歴史や哲学を記したパネルも配置。さらに、スマートフォン(とヘッドホンやイヤホン)を使用した音声ストーリーガイドも用意されており、まさに”博物館”といった趣に変わったのだ。

以前はまさに”収蔵庫”だったホンダコレクションホールが”博物館”に生まれ変わった。そのことについて「コレクションホールからミュージアム等への名称の変更は考えたのか?」という疑問に対し、リニューアルプロジェクト責任者の朝日嘉徳氏は「2023年9月に北米(カリフォルニア州トーランス)にアメリカン・ホンダ・コレクションホールも設立され、”コレクションホール”という名称はすでにホンダのグローバルな名称として定着している。展示方法の変化に伴い名称の変更も議論されたが、やはりコレクションホールのままでいくのがベストとの結論に至った」と語った。

ホンダコレクションホールの見学可能エリアは入り口であるエントランスホールとその吹き抜けとなっているデッキ、それらが繋ぐ南北2棟の各3フロア。上記の展示は2階南棟から始まり、2階北棟、3階南棟、3階北棟の4つに区分になっている。
ここから、リニューアルされたホンダコレクションホールの展示を、その流れに沿って紹介しよう。
2階南棟:創業〜1970年代
「人に喜んでもらう技術こそ、本当の技術」

ホンダの創業から始まる2展示エリアは、「みんなを喜ばせたい」「技術力で世界に挑戦する」という想いから始ま った
情熱の時代。
自転車の補助動力用エンジンから始まり、バイクの開発、スーパーカブの誕生、レース参戦、自動車産業への進出とF1への挑戦……創業期から成長期のホンダの挑戦に次ぐ挑戦の歴史が、その生き証人とも言える製品やマシンと共に展開されている。


2階北棟:1970年代前後〜1985年代前後
「一人の天才がいたって駄目だ 。凡人でも力をあわせれば必ず成功できる。」

1970年代、ホンダは創業者であ離、数々の製品を生み出したアイデアマン、会社の成長を引っ張るバイタリティであった本田宗一郎の引退という大きな節目を迎えた。、本田宗一郎の想いを受け継ぐ新たな世代が躍動し、さらなる挑戦を繰り広げていく。それは、環境問題による排ガス規制であったり、途絶えていたモータースポーツ活動であり、新時代のクルマやバイクを生み出していく時代であった。

展示は、錚々たる成績を残したレーシングマシン、時代や新たな価値観を切り開き、寵児となった製品など、世界で輝くホンダの姿を見ることができる。


3階南棟:1985年前後〜2000代年前後
「大事なことは、何をしたいかという、意志であり意欲だ」

日本経済の絶頂とも言えるバブル景気とその崩壊の時代。好景気に後押しされた製品がある一方、その後の景気後退をホンダのチャレンジングスピリットで切り抜けていく。
前半はホンダ発の高級車・レジェンドや世界初の量産アルミボディ車・NSX、WGP譲りの楕円ピストン採用の究極の4ストロークエンジンを搭載したスーパーバイクNRといった高級・高性能車が居並ぶ。
JGTC/スーパーGTとJTCC(全日本ツーリングカー選手権)という国内の”ハコ”レース車両を挟んで後半は、スポーツだけではない新たな価値観をクルマやバイク、船外機や汎用エンジンが展示され、S2000、インテグラ/シビックタイプRで締め括る。


3階北棟:2000代年前後〜現代、そしてその先へ
「夢の力を信じること。そうすればいつかその夢は現実のものとなる。」
このエリアで最初に出迎えてくれるのはアシモを筆頭としたホンダ製ロボットたち。2000年代のホンダはクルマやバイクといったこれまでの製品ばかりでなく、ロボットや飛行機にも進出していく。今も進化を続けるロボット技術の始まり、安全や環境への取り組み、大空への挑戦、そしてホンダが目指す未来の姿を見ることができる。

バイクでは4ストロークエンジンとなったモトGP、新世代のV型4気筒エンジンとバイク用DCT、バイク用エアバッグ。クルマはFCVはハイブリッドといった次世代パワートレインの模索と乗用車の新たなパッケージ、そしてF1への再挑戦を展示。
最後は、ホンダジェットと次世代パーソナルモビリティで、ホンダの現在と目指す未来の姿を見学車に提示して、創業から現代、そして未来へのホンダを記した展示は終了する。


展示されていない車両はどうなった? 企画展に期待!!
以前のホンダコレクションホールを訪れた人なら、展示される車両の数が少ないと感じるだろう。しかし、それは今回のリニューアルのコンセプトから展示数を絞った結果だ。展示されていない車両がもう見られないのでは……と思うのは早計。南北棟を繋ぐ2階と3階のデッキでは、折々テーマを設定した企画展が予定されており、ここで常設展には展示されていない車両が展示されるのだ。

2024年の企画展は上記のリニューアル記念のほかに2回が予定されており、いずれもツインリンクもてぎで開催されるビッグレースに華を添える形だ。
企画展 | 期間 | レースイベント | 開催日 |
ホンダコレクションホールリニューアル記念 CBヒストリー Part1 スーパースポーツバイクの先駆車たち |
2024年3月1日〜6月30日 | MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 スーパーバイクレース in もてぎ |
2024年4月13日〜14日 |
〃 | 〃 | FIMトライアル世界選手権第2戦 日本グランプリ |
2024年5月18日〜19日 |
レーサーレプリカ特集 Part1 ワークスレーサーの血統 NSR250 |
2024年7月6日〜10月14日 | FIM MotoGP 第18戦 日本グランプリ |
2024年10月4日〜6日 |
ゴールドウイング誕生50周年記念展示&S2000誕生25周年記念展示及びオープンカー特集 | 2024年10月19日〜2025年3月9日 | スーパーGT第8戦もてぎ | 2024年11月2日〜3日 |

1階には何があるの? ミュージアムショップやギャラリーなど

ホンダコレクションホールのエントランスでは、本田宗一郎の「夢」を刻んだモニュメントが来場者を出迎え、その向こうにはホンダの記念碑的モデルが並べられている。ホンダジェットは機内を見学することも可能だ。

エントランスの左手、1階北棟はホンダグッズやアパレルを揃えたミュージアムショップに、貴重な書籍や模型を並べたライブラリー、デザイン画や実車を展示するデザインギャラリーのほか、ワークショップステージを儲けている。














また、エントランスの右手、1階北棟はホンダ創業者である本田宗一郎と藤沢武夫の挑戦の軌跡をテーマとしており、アート商会時代のレーシングカー・カーチス号を初め、上階とはまた違った展示となっている。展示される車両も極めて貴重なものであったりして、非常に興味深い内容だ。


ホンダファンなら必見のコレクションホールだが、ファンならずとも楽しめる!
リニューアルしたホンダコレクションホールは、これまでとは異なった楽しみ方ができる。ホンダの歴史をその製品と共になぞることができる博物館方式の展示はホンダファンなら見ておきたい。その歴史は社会や風俗にも通じるところがあり、訪れる人の年齢なりに懐かしく思うこともあるだろう。

ツインリクもてぎやモビリティリゾートもてぎ内の各種コンテンツを利用する際は、コレクションホールにも足を運ぶと良いだろう。もちろん、コレクションホールを目的に訪れても損はない内容だ。
ホンダコレクションホール 所在地:モビリティリゾートもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1) 開館時間:10:00-17:00 ※季節・曜日により変動あり 料金:入場無料 ※別途モビリティリゾートもてぎ入場料・駐車料が必要
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