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性別騒動ボクサー 検査受けるまで女子の試合出場不可 新統括団体が金メダリストのヘリフに言及

[ 2025年5月31日 08:09 ]

パリ五輪で金メダルを獲得したヘリフ(AP)
Photo By AP

 アマチュアボクシングの新統括団体ワールド・ボクシング(WB)は30日、性別騒動の末に昨夏のパリ五輪女子66キロで金メダルを獲得したイマネ・ヘリフ(26=アルジェリア)に関し、性別適格検査を受けるまで女子の試合への出場を認めないと発表した。

 WBは同日、主催・公認大会への参加を希望する全選手に「全ての参加者の安全を確保し、男女に公平な競技環境の提供を目指す」として性別適格検査を義務化する方針を表明。その際、ヘリフについて特別に言及した。今後は各国・地域の連盟が検査を実施し、性別証明の書類をWBへ提出する必要がある。

 ヘリフは国際ボクシング協会(IBA)が主催した23年世界選手権の性別適格検査で不合格となったが、運営および財政面の問題でIBAを五輪から除外した国際オリンピック(IOC)からパリ五輪出場を容認された。同じく世界選手権で不合格となりながら同五輪57キロで金メダルを獲得したリン・ユーティン(台湾)とともに、対戦相手やコーチなどから不満が続出していた。

 WBは2月に新統括団体としてIOCから承認され、28年ロサンゼルス五輪でも競技運営に携わる。ヘリフは6月のアイントホーフェン・カップ(オランダ)で五輪以来の国際大会復帰を予定している。

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