永田裕志「試合を見てないんじゃないかと…」 前田日明氏の“叱咤”に言及「受け身も昔より熟知してる」

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新日本プロレスの永田裕志(56)が12日に自身のYouTubeで生配信を行った。元格闘家で総合格闘技プロモーターの前田日明氏が現代のプロレスラーを叱咤(しった)したことについて言及した。
前田氏が自身のYouTubeで、3月20日DDT後楽園大会で頚髄損傷の大ケガを負った高梨将弘も含めてリング事故について語った。その中で「レスラーの質がダメ。体ができてない」と叱咤した。さらに「今のレスラーは受け身を取れてません。受け身を取れてる選手はほぼいないです。客は荒っぽいことを望むけど、スキルがないくせにまねだけする。だからプロレスラーじゃない。金を取ってやってるプロレスごっこ」となど厳しい言葉を並べた。
この動画は現役レスラーそしてファンの中で物議を醸して賛否両論となった。
永田は前田氏の動画について「前田さんなりの危機感を持った形で、よく言えば前田さんの認識で語られてましたね。(前田氏は)試合動画とか見られたんですかね。それを見てないで言ってるんじゃないかとちょっと思いました」と言及した。
プロレスも進化する中で受け身も進化しているという。「受け身の重要性もそうなんですけど、前田さんは以前から“体が出来てない”みたいな言い方です。それだけに注目するだけでいいのかとは思います。“今の選手は受け身が出来てない”と言ってますけど、それだったらもっと事故が起こってますよ。技が進化する中で、受け身についても今の選手は昔の選手以上に熟知して研究していると思います」と説明した。
高梨が大怪我を負った原因となった試合では、最後に対戦相手のクリス・ブルックスが雪崩式プレイングマンティスボム(ダブルアーム・パイルドライバー)から正調プレイングマンティスボムで高梨から勝利した。試合後に高梨は立ち上がれず、首を固定する処置を施された後に、慎重にストレッチャーに乗せられてそのまま緊急搬送となっていた。
クリスのプレイングマンティスボムについても「あれはぶっちゃけ受け身が難しいです。受け身を取るとかそういう認識じゃ無理です。あの技は仕掛ける側のさじ加減もあると思います。完全にフォール取れるためにあの技1発で十分でしょうし、リング上で1発決めれば破壊力のあるとんでもない技です」と持論を展開した。
「バックドロップとかならアゴを引くとか多少大きく飛び上がってしっかり受け身を取るみたいな技術もあります。でもあのダブルアームパイルドライバーは受け身の技術はほぼないです。その中で出来るのはしっかりアゴを引くことですね」と危険技の受け方についても説明した。
しかし「リング上でやるだけでも破壊力あるのに、雪崩式や椅子の上に危険技をやるのかは僕の中ではよくわからない。普通でも1発で仕留められる技なのに高いところから落とすかわからない。普通は相手のことをいくら信頼していても、相手のこと考えたらできないです」と疑問を投げかけた。
そして昭和、平成、令和と時代が流れる中で、頭から突き刺すような危険な技も増えている現状については「俺もよくわからないけど、インパクトを取るためにそっちの流れになっているというか…そういう危険技を仕掛けるにしてもこうすれば致命傷にならないという推測でやるんですかね。練習ではやらないでしょうから怪我はいろいろありますけど、怪我が起こるべく起こる技は仕掛けちゃいけないと思います」と私見を述べた。
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