田中恒成「本当に通過点だった」 試合運び同様に一夜明けても冷静

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24日のプロボクシングWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で史上最速プロ21戦目で世界4階級制覇を達成した田中恒成(28=畑中)が快挙から一夜明けた25日、都内のホテルで会見した。全てWBOでそろえた4本のベルトを両肩、両腕にかけて写真撮影に応じるなど笑顔を見せた。
ただ、喜び爆発という印象ではない。「スーパーフライ級の(世界)ベルトが自分の中では本当に“通過点”になっていたんだなという感覚が強い」。20年大みそかのプロ初黒星後、ノンタイトル4戦は全て世界ランカーを相手に勝っており「これまでと何ら変わりないし、何も思わない」。現級進出当時から掲げた「4団体統一」への第一歩に過ぎないと試合前から公言し、実際にベルトを手に入れても気持ちが同じことを確認した。
試合は8回に右ストレートでダウンを奪うなどジャッジが5~11点差をつける判定3―0で同級2位クリスチャン・バカセグア(26=メキシコ)を圧倒した。「ダメージや体の疲労はあまりないかな」。序盤で相手のパンチを見切って、かわす、もしくはブロックして的確に打ち返す展開。ダメージが軽微なのも、うなずける。
試合全体を通し「落ち着いていた」と言う。「相手のパンチを見切ってボクシングできたのは良かった」としながら、“落ち着き”がもたらすのは、いい面ばかりとは捉えていない。「落ち着いている中でも、もっと気持ちを盛り上げて、アツくなれるかが今後は大切になる」。必要な場面では闘争心を出すなど気持ちの制御も目指す。
勝利後のリングでは「4団体制覇」「井岡選手へのリベンジ」と2つの目標を堂々と宣言した。井岡一翔(志成)へ再戦要求する条件として自らに課したのがIBF王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)から王座を奪い、ベルトを2本そろえることだ。この日は今後の見通しについても落ち着いて語った。「まず指名戦がありますし、勝ち続けていきたいと思います」。WBOは上位2人による決定戦で田中が王者となり、3位アンドルー・モロニー(オーストラリア)が今後1位に昇格する見通し。王者の務めを果たし、目標に向かって前進する。
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