日本Sバンタム級タイトル戦 王者・下町がドローで初防衛 「欲を言えばすっきり勝ちたかったけど…」

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日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦が31日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・下町俊貴(26=グリーンツダ)が同級1位・石井渡士也(22=RE:BOOT)と壮絶な打ち合いの末、引き分けに持ち込み初防衛戦に成功した。
判定の結果が告げられると思わず笑みがこぼれた。3点差で1人が下町を支持。ベルトを死守した下町は「欲を言えばすっきり勝ちたかったけど…良い経験になった。負けずに反省することができました。首の皮一枚つながった」と大粒の汗を拭った。
積極的に前に出る日本王座初挑戦の石井に対し序盤から右ジャブで応戦。4回には何度もボディに強打を浴びながら「全ラウンドで腹を効かされていた。ただ顔に出したらやばいと思った」と平静を装い、8回には左アッパーから右フックのコンビネーションで相手の顎を折るなど、最後まで打ち合い、王者としての貫禄を見せた。
22年10月以来、約1年ぶりの試合となった石井は王座獲得にあと一歩及ばず。8回には下町のパンチで顎を骨折しながら、最後まで強打を見せ「(下町は)ボディーでおちると思っていたが、思っていたよりタフだった。ディフェンスもうまかったし、経験の差を感じた」と脱帽していた。
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