日本フェザー級1位の前田稔輝「同じ失敗はない」　同僚の那須亮祐とともに大阪で最強挑戦者決定戦

12月に所属のグリーンツダ興行で最強挑戦者決定戦に出場する（左から）日本バンタム級1位の那須亮祐、日本フェザー級1位の前田稔輝
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　ボクシングのグリーンツダジムは13日、大阪市旭区の同所で会見し、12月10日にエディオンアリーナ大阪で開催する興行「CRASH　BOXING　vol.30」で日本王座への挑戦者を決める「最強挑戦者決定戦」2試合に所属の前田稔輝（27）と那須亮祐（28）が出場する発表した。

　日本フェザー級1位で12勝（7KO）1敗の前田は、同2位で12勝（7KO）7敗2分けの渡辺大介（ワタナベ）と対戦する。昨年12月のタイトル初挑戦は日本＆WBOアジアパシフィック王者の阿部麗也（KG大和）に判定負け。プロ初黒星を喫した上にアゴの骨を折られ、現在も下顎骨2カ所にチタン製プレートが入ったままだ。

　「プロで初めて負けて、大ケガもして一番大きな屈辱。いろんな人の支えで半年で復帰できた。自分の中では“同じ失敗はない”と思っている。必ず勝たないといけないし、最強挑戦者にふさわしい内容で勝ちたい」と意気込む。6月の再起戦から2連勝。タイトル再挑戦のチャンスを意地でもつかみたい。

　日本バンタム級1位で17勝（3KO）8敗3分けの那須は、同2位で12勝（2KO）3敗の富施郁哉（ワタナベ）と対戦する。2020年11月から3連敗で一時は日本ランクから外れ、本石昌也会長から「こんな試合しかできないなら、やめた方がいい」と引退勧告を突きつけられたこともあるという。そこから闘志を示す試合内容に変わり、5連勝。「連敗もしたけど、あきらめなければチャンピオンになれると示したい。相手はやりにくいサウスポーという印象だが、待つのではなく自分から仕掛けたい」。攻勢に出て、王座挑戦権をつかみにいく。