ボクシング山崎裕生　TKO勝利で2連勝　人命救助に続き本業でも結果「勝ててホッとした」

スーパーバンタム級6回戦 （ 2023年9月12日    後楽園ホール ）

TKO勝利を飾った山崎
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　プロ2戦目の山崎裕生（22＝大橋）がスーパーバンタム級6回戦でジラワット・タマチョット（26＝タイ）に2分47秒TKO勝ちし2連勝し、A級（8回戦）昇格を決めた。

　長いリーチを生かしたジャブで優勢に立つと、2回に右アッパーでダウンを演出。再開後も強烈なボディーの連打を浴びせると、左ボディーで14戦9勝9KOの強打を誇る相手をもん絶させるTKO劇を見せた。「ボディーをずっと打てば相手が窒息すると思っていた。自信のあるパンチを出せました」と笑顔を見せた。

　6月のデビュー戦で1回1分40秒TKO勝ち。前回の試合前からジムの先輩でWBC＆WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥（30）とスパーリングで手合わせする。技術的なアドバイスを受けたといい「いいところを少しでも盗もうと必死にくらついている。（12日の試合に）それは絶対に生きる」と話していた中で先輩との練習の成果を発揮した。

　強豪・興国高校出身で、進学先の東洋大では主将も務めるなどアマチュア戦績は40勝9敗。その山崎は先月上旬、ロードワーク中に横浜駅付近で足をケガして動けなくなっている老人を自宅まで背負い人命救助。「人間として世界チャンピオン」と同ジムの大橋秀行会長からたたえられていた山崎が本業でも最高の結果を残し「勝ててホッとした。これからも与えられた試合を一戦一戦戦っていくだけ」と前を向いた。