×

王者・桑原拓が前日計量パス「1ポイントも渡さずに、中盤以降にKOできれば」 東洋太平洋フライ級TM

[ 2023年7月10日 14:52 ]

前日計量をパスした桑原(左)とトロハツ
Photo By スポニチ

 プロボクシング東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦の前日計量が10日、都内で行われ、王者・桑原拓(28=大橋)が、挑戦者で同級9位のウラン・トロハツ(30=中国)とともにリミットの50・8キロでパスした。

 初防衛を目指す桑原は「今までで1、2を争うくらい(体重を)うまく落とせた。大きなけがもなくトレーニングできたし、もう試合ができそうなくらい」と充実感を口にした。

 世界ランカー同士の対決。勝てば次戦での世界挑戦も見えてくるだけに「勝ち方、内容によっては(所属ジムの)大橋会長から世界へのゴーサインをもらえることにもなる」と闘志。3月のノンタイトル戦ではメキシコ王者相手にわずか51秒でTKO勝ちをしており、世界ランクアップにもつなげる構えだ。

 21年にはフライ級タイトルマッチでユーリ阿久井政悟(27=倉敷守安)に10回TKO負け。「あの負けが自分を強くした」と以降はスタイルを見直し、肉体改造に着手。武器のスピードを生かしながら、体の強さを生かすスタイルを松本好二トレーナーと二人三脚でつくり上げた。「(2回TKO勝利した)去年の7月から少しずつ形になってきた。野球でいうチェンジアップじゃないですけど、緩急を付けるイメージ」と新たなスタイルに手応えを示す。

 挑戦者のトロハツは、19年大みそかに田中恒成(28=畑中)に3回KO負け。今年1月には元WBO世界同級王者・木村翔(34=花形)と判定で引き分け、直近2戦は1敗1分け。「次は勝つ番だ」と息巻く挑戦者に対し、桑原は「トータル的に1ポイントも渡さずに、中盤以降にKOできれば」と闘志を燃やした。

続きを表示

2023年7月10日のニュース