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37歳中川健太 WBOAPスーパーフライ級初防衛 試合前に腰痛めるアクシデントも「経験の差で勝てた」

[ 2023年7月1日 22:55 ]

初防衛に成功した中川
Photo By スポニチ

 プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦が1日、東京・後楽園ホールで行われ、同級王者の中川健太(37=三迫)が同級5位・白石聖(26=志成)に3―0判定勝利で初防衛に成功した。

 序盤から自分の距離を保ちながら、左ストレートや右フックを効果的に当てた。左目上部を2カ所カットしながら最後まで戦い抜き、11歳下の挑戦者を寄せ付けず。ベルトを守った中川は「あまりポジティブなボクシングではなかったですけど、経験の差で勝てました」と控えめに喜んだ。

 試合前のアクシデントも乗り越えた。1カ月前のスパーリング中に腰を負傷。「初めての経験。29戦やって一番不安だった」と練習では追い込めず、不安な気持ちがあったことを明かしながら、この日は無理に攻め込まず。コーナーに追い詰められても、強打の相手にクリンチでうまく対応し「リスクを冒さないためにもこの闘いになったが今日のテーマは(WBOAP王者の)立場を守ることだった。負けなかったので良しとしたい」と汗を拭った。

 8月に38歳を迎えるが「世界に挑戦したいではなく、世界チャンピオンになりたい。そのためにはもっと倒すボクシングをしたい」。中川の挑戦はまだまだ終わらない。

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2023年7月1日のニュース