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三浦孝太 ムエタイの殿堂で会場大熱狂も…ストリートファイターと決着つかず反省「事実上相手の勝ち」

[ 2023年7月2日 00:27 ]

ラジャダムナン・ワールド・シリーズの公式インスタグラムから(@rwsmuaythai)。三浦孝太(左)とジョーカーの2ショット

 タイの“ムエタイの殿堂”ラジャダムナンスタジアムで1日(日本時間2日)に行われた「ラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)」のメインイベントで格闘家の三浦孝太(21=BRAVE)が約1年ぶり2度目の出場を果たした。3分3ラウンド判定なしの特別キックボクシングルールでジョーカー・ファイトクラブタイランド(タイ)と対戦して、3ラウンドを戦い抜いて決着はつかなかった。

 孝太はいつも通り、映画「男はつらいよ」のテーマ曲のラップバージョンで入場、大歓声に包まれる中でリングに上がった。

 第1ラウンドは、孝太がプレッシャーをかけながらパンチで相手を圧倒すると場内からは大「コウタ」コールが起こった。第2ラウンドになっても大「コウタ」コールは起こる中で、相手の顔面を捉える場面もあったが、相手のカウンターの膝蹴りなど相手の攻撃を被弾する場面が多くなった。そして近距離だとタックルのような動きを見せてしまう場面もあった。最終ラウンドも戦い抜いたが、相手を倒すことは出来ず決着はつかなかった。

 試合後に孝太は「キックボクシングの本気の倒し合いが初めてだったので、近距離になると癖でタックルみたいな動きになってしまったので皆さん本当にすいませんでした」と謝罪した。

 そして「タイのファンの皆さんは大好きなので、ここで試合できるのは嬉しいんですけど、自分にはまだこのステージは早いかなと思いました」と反省した。

 対戦相手についても「体重も違うのに、試合をしてくれて今日はジョーカー選手の事実上勝ちじゃないかなと思います」と決着はつかずも負けを認めるような言葉を並べた。

 最後に「もっともっと練習をして、強くなって帰ってくるので応援をよろしくお願いします」とタイのファンに誓った。

 孝太は21年大みそかにMMAデビュー戦で勝利を飾るとファンが急増した。特に東南アジアでバズり、タイやベトナムでもSNSのフォロワーが急増。タイでの人気を受けて、昨年8月にラジャダムナンスタジアムに初参戦。元K―1 MAX世界王者のブアカーオ・バンチャメーク(タイ、旧・ポー.プラムック)とキックボクシングのエキシビションマッチで対戦。現地のファンを熱狂させた上で、勝敗はつかずも3回レフェリーストップでブアカーオに軍配。試合後はリング上で悔しさから涙を流した。

 今年初戦となった5月の「RIZIN.42」(有明アリーナ)では、MMA初参戦のYA―MAN(TARGET SHIBUYA)に1RTKO負け。プロ初黒星を喫して今回が再起戦となった。

 再起戦の相手となったジョーカーが主戦場とするファイトクラブ・タイランドは3分1Rで、ムエタイルールもしくはボクシングルールで試合が組まれる。タイの不良が集う場でもあり、路上で戦うストリートファイト形式で、日本のブレイキングダウンのイメージに近いものである。そして公開会見から孝太を挑発。黒縁の額に入った、孝太がブアカーオにKOされて泣いている写真を手渡し、泣くようなジェスチャーを見せていた。孝太はこの煽りに笑みを浮かべるも特に反応することはなかった。試合で結果が求められたが決着をつけることはできなかった。

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2023年7月1日のニュース