×

天心デビュー戦の相手、与那覇勇気が抱負「危険な拳に挑戦する姿勢に敬意を込めて全力で殴り倒す」

[ 2023年2月13日 17:28 ]

<LIVE BOXING 4会見>那須川天心(左)と対戦相手の与那覇勇気(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 “キックボクシング界の神童”那須川天心(24=帝拳)が4月8日、有明アリーナでプロボクシングデビューすることが13日、発表された。都内のホテルで開かれた会見には、対戦相手の日本バンタム級4位・与那覇勇気(32=真正)も出席。「自分は普段からビッグマウスで、“俺の時代が来る”とか“俺は世間知らずだけど、世間がそのうち俺のことを知ることになる”と言い続けてきた。プラスなことを言い続けることで必ず、何者でもなかったこの俺が、超大物を食うということで、今からボクシングを始める人とか、(出身の)沖縄の人とかに勇気を与える試合をしたい」と抱負を述べた。

 真正ジムの山下正人会長によると、天心のデビュー戦の相手としてオファーが届いたのは約1カ月前。与那覇に打診すると「ぜひやらせてほしい」と即答だったという。与那覇はオファーを受けたときに「もちろんメチャクチャ興奮した。興奮して“これが武者震いか”というぐらい興奮した」とコメント。天心について「格闘技、MMA、キックでも無敗と凄い実績を持ってボクシング界に飛び込んでくる。一般的な目として“ボクシングは甘くない”という声がチラホラあると思うが、自分はそんなことは思ってなくて、ボクシングは甘くないというより、俺は甘くないという、そういう気持ちですね」と語り、「自分のパンチは空振っても会場がどよめくぐらいで、もちろん当たったら一撃で試合が決まるぐらい危険な拳。その拳に挑戦してきてくれる姿勢に敬意を込めて、全力で殴り倒しにいこうと思ってます」と言葉に気合を込めた。

 天心とはこの日が初対面で、「スーツ(の着こなし)が思ったよりルーズだった。ファッションチェック目線というか」と話して報道陣の笑いを誘った。対戦即決の理由を問われると「ああいうビッグネームとやるとなったらOKしかない。このチャンスを逃すことはない」と説明。試合展開については「自分も結構派手なボクシングをするが、天心選手もボクシングにはないトリッキーな動きを絶対にすると思う。それをお互い出し合って、それをどうクリーンヒットやダメージを負わせることにつなげられるか。今はそれを考えている」と明かした。天心のプロテストの映像を見て「ボクシング仕様になっているというか、格闘技の時ほどアクロバティックな動きは減って、より丁寧にしているというイメージがあった」と分析し、「那須川天心という男を試合で楽しんで、パンチを交換する中で、こっちのをガチンと当てるというのを考えるだけでゾクゾクする。僕自身、ボクシング代表とは全く思っていない。俺に挑んでくるってさすがだな、よく来たなと。じゃあ、お見舞いしてやるかという気持ち」と意気込んだ。

 山下会長は「ハードパンチャーで、頭を下げることなくプレッシャーをかけていくタイプ。かみ合うのではないか」と好ファイトに期待を寄せた。

続きを表示

2023年2月13日のニュース