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Sバンタム級転向・尚弥 いきなりフルトン!?「凄くモチベーションの上がる相手」と交渉中

[ 2023年1月15日 05:07 ]

座間市のキャラクター「ざまりん」のトロフィーを受け取り笑顔の井上尚弥(撮影・光山 貴大)
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 プロボクシング前4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が14日、地元の神奈川県座間市でイベントに出席した。13日に4王座返上を発表し、スーパーバンタム級転向を正式に表明。今春予定の次戦は交渉中だが「(大橋秀行)会長が交渉している対戦相手は自分も耳にしている。凄くモチベーションの上がる相手。モチベーションが上がった時は結構良い試合ができているので期待している」と目を輝かせた。

 スーパーバンタム級はWBC&WBO統一王者スティーブン・フルトン(28=米国)、WBA&IBF統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(28=ウズベキスタン)の王者2人がいずれも次戦を計画中。即挑戦が難しい井上は王座決定戦出場が有力とみられてきた。だが、この日はモチベーションの重要性を強調した上で、昨年12月のポール・バトラー(34=英国)との4団体統一戦を「ピリピリしない試合だった」と表現。これまで世界ベルトを全て王者から奪ってきた井上の「モチベーションが上がる」相手は、実績ある王者以外に考えづらい。

 アフマダリエフはIBF1位のマーロン・タパレス(30=フィリピン)と指名試合を予定。一方、フルトンは2月25日にブランドン・フィゲロア(26=米国)とのWBCフェザー級暫定王座決定戦が報じられたが、消滅したとの情報もあった。過去2年、スーパーバンタム級で戦った弟・拓真(27=大橋)に「不安な要素が見当たらない。あとはモチベーションだけ」と言われ、「高いよ、モチベーション」とハイテンションで話した井上の視線の先にフルトンがいる可能性は高い。

 ≪パレードには消極的≫井上が4団体王座統一記念の座間市内パレードを断っていたことが分かった。イベント後、佐藤弥斗市長がラブコールを送っていたことを明かし、井上は「こっ恥ずかしいんで、このぐらい(のイベント)にしてくれと。どんな顔してパレードすればいいんですか」と苦笑いした。市長は兄弟世界王者になってからの実施も打診したが、井上は「恥ずかしいですね」と消極的だった。

 ≪拓真「やっと返上してくれた…」≫井上の王座返上により、次戦で王座決定戦出場の可能性が高くなった元WBC世界バンタム級暫定王者の拓真は「ついに来たか、やっと返上してくれたという感じ」と心境を表現した。

 世界王者陥落から3年以上が経過しており、「今年は勝負の年。兄が返上したベルトを一本一本集めていきたい」と兄に続くバンタム級4団体王座統一に意欲を見せた。尚弥も「元々ポテンシャルは高く、それを試合でどう生かすか。獲れるんじゃないか」と期待を寄せ、「お互い王者になって、王者として来年を迎えられるようにしたい」と意欲を示した。

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