亀田和毅、移籍初戦で4回KO勝利「応援してくれる方々の前でチャンピオンになりたい」 照ノ富士も観戦

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プロボクシング元世界2階級制覇王者で、WBA世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(31=TRY BOX 平成西山)が30日、神戸市立中央体育館で移籍初戦となるフェザー級10回戦に臨み、ウイリアム・エンカーナシオン(34=ドミニカ共和国)に4回KO勝利した。
「自分は31歳。最後は日本で応援してくれる方々の前でチャンピオンになりたい」
立ち上がりから左ジャブを的確にヒットしてペースをつかんだ。「相手は右が強い。それだけ警戒して一歩下がるとかフェイントで強いパンチを打たせなかった。この相手にはボディーだと思っていた」。左ダブルを放つ際もフック、ボディーの順に打つなどガードを上げさせる手順を踏んだ。3回序盤に左ボディーで最初のダウンを奪う。再開後も左ボディー2連打など狙いを徹底して2度目のダウン。続く4回はコーナーやロープへどんどん追い込み、最後はみぞおちに左ボディーを打ち込んで10カウントを聞かせた。「最初のダウンがいちばん手応えがあった。相手がベテランらしくクリンチとか上手だったけど。最後は(腹の)真ん中に入ったので。スーパーバンタムでは足がつったりするけど、フェザーなら全然そういうことがない」と満足げに振り返った。
この日はリングサイドで長男・望有(のあ、2)君が観戦。和毅は「(試合中も)ずっとパパ、パパと呼んでましたね。力になります」と愛息のエールを背に元世界王者の実力を示した。
また、親交ある大相撲の横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜部屋)が駆けつけ「チャンピオンらしいKOで、みんなが次の試合を楽しみにする内容だった」と称えた。柔道男子で五輪連覇の大野将平(旭化成)を含めた3人で食事するなど8年ほど前から交流があるという。横綱は「苦しい時期には支え合った。トレーニングや体のメンテナンスの話もしたり。同い年で刺激を受ける」と語った。
一方の和毅は「リングサイドで横綱の存在感が凄かった」と試合中も冷静に周囲の状況を目に入れたもよう。横綱、柔道の大野との交流について「凄いメンバー。今は俺だけチャンピオンじゃない。もう1回、チャンピオンに返り咲くのが凄いモチベーションになっている。頑張っている2人に負けられない」と話す。体を大きくするため大食漢になる必要がある大相撲と、試合前には減量が付きものと言っていいボクシング。同じ格闘系でも正反対のイメージがある。和毅は「ガナ(照ノ富士の愛称)は負けても“俺は出し切ったから次!”と切り替えが早い。場所に入る際も楽しく過ごしたりメンタルが強い」と精神面で見習う部分が多いという。
WBAスーパー&WBC&IBFの世界バンタム級3団体統一王者の井上尚弥(大橋)がスーパーバンタム級に進出すれば、和毅は対戦を望む。そのためにも早く世界王者に返り咲いておきたい。「井上チャンピオンがいつ階級を上げるのか、わからないけど。ファンが望むカードをやっていきたい」と意気込む。照ノ富士は「(井上と和毅が対戦すれば)もちろん全力で応援にいきます」と誓った。
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