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王者・吉野修一郎は東農大の先輩 挑戦権獲得の鈴木雅弘「生半可な気持ちでは…」

[ 2021年10月30日 21:54 ]

<日本ライト級挑戦者決定戦>2―1の判定勝ちで挑戦権を獲得し、田部井要トレーナー(左)と笑顔を見せる鈴木雅弘
Photo By スポニチ

 プロボクシング日本ライト級最強挑戦者決定戦8回戦は30日、東京・後楽園ホールで行われ、同級2位の鈴木雅弘(26=角海老宝石)が同級1位の利川聖隆(25=横浜光)を2―1の判定で下し、王者・吉野修一郎(30=三迫)への挑戦権を手にした。

 吉野と鈴木は東農大の先輩後輩。4歳違うため、同時期に在籍はしていないが、鈴木にとっては「あこがれの選手で、真似した部分もある」という存在だ。吉野は日本王者だけでなく、東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座も保持し、WBO5位を筆頭に主要4団体で世界ランキング入りしている。

 「あこがれの選手と同じステージでやれるのは、すごいうれしい。でも日本チャンピオンというだけでなく、世界ランカーなので生半可な気持ちでは挑めない。利川選手の分も背負って全力で立ち向かいたい」

 今年6月に日本スーパーライト級王座を獲得したが、主戦場のライト級で勝負するため、わずか6日で返上した。この日の挑戦者決定戦では2回に左フックでダウンを奪って主導権を握ったが、6回にダウンを奪い返され、精神的な動揺もあって終盤に猛追を許し、ジャッジ3者の採点は76―74×2、74―76と割れた。鈴木は「採点が逆になっても仕方ない内容。しっかり、振り返って課題を修正していきたい」と表情を引き締めた。

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2021年10月30日のニュース