挑戦者ロドリゲス、井岡攻略に自信「確かにカウンターは上手いが、私からすれば普通」

プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦(9月1日、大田区総合体育館)で王者・井岡一翔(32=志成)に挑戦する同級2位フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(28=メキシコ)が28日、オンラインで公開練習を行った。
16日の来日後、ホテルでの隔離を経て、現在は定められた場所で限られた人としか接しない“バブル”と呼ばれる状況下で調整を進めている。ロドリゲスは「とてもコントロールが厳しいという印象。何度もPCR検査を受けているし、厳しいと感じている」と言うものの、「今はパーフェクトの状態。いつでも試合ができる状態なので早く試合の日が来てほしいと思っている」と万全の仕上がりを強調した。
元WBO&IBF世界ミニマム級王者のロドリゲスにとっては15年7月のドニー・ニエテス(フィリピン)戦以来、約6年ぶりの世界戦。「ここに至るまでに長い期間を要した。最後のチャンスととらえているし、この機会を絶対に逃さないつもり。死んでもいいぐらいの覚悟で闘う」とベルト奪取への思いは強く、この試合に向けて約2カ月前からハードワークをスタート。1カ月前からはメキシコ・トルーカ近郊で3500メートルの高地トレーニングも行ってきたという。
王者・井岡について「尊敬すべきチャンピオンではあるが、特別な意識はない」と断言し、「確かにカウンターは上手いが、私からすれば普通だし、対策もできている。スピードについても普通だと思っているよ」と豪語。「もちろん難しい試合にはなるだろう。だが、しっかり準備はしてきた。まずは私から動いていかなければと思っている」と王座奪取に自信を示した。