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中谷潤人 8回KOで初の世界王座獲得、デビュー21連勝!2度の延期乗り越え悲願達成

[ 2020年11月6日 20:28 ]

<WBO世界フライ級王座決定戦>1R、攻める中谷潤人(右)=代表撮影
Photo By 代表撮影

 プロボクシングWBO世界フライ級王座決定戦は6日、東京・後楽園ホールで行われ、同級3位の中谷潤人(22=M.T)が同級1位ジーメル・マグラモ(26=フィリピン)を8回2分10秒、KOで下し、プロ21連勝で念願の世界王座を獲得した。

 当初は4月4日に開催されるはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2度延期。今月3日に大阪市で開催予定だったWBA世界ライトフライ級タイトルマッチが中止となったため、この試合がコロナ禍後、海外から選手を招いて国内で開催された最初の世界戦となった。

 小4で空手を始めた中谷は中学入学後にボクシングに転向。中2、中3とU―15全国大会を連覇し、中学卒業後に単身渡米し、元世界2階級制覇王者の畑山隆則氏らを育てたルディ・エルナンデス氏に師事。日米を行き来しながら腕を磨いた。17歳でプロデビューし、全日本新人王、日本ユース王者、日本王者と一歩ずつ着実に階段を上ってきた。

 ようやく世界に手が届こうとした時、コロナという“見えない敵”が立ちはだかったが、中谷は「まだ世界王者になるタイミングではなかった。中止ではなく延期なので」と気持ちを切り替え、来たるべき瞬間のために準備を続け、ボクシングを始めた時からの抱いた「世界王者になる」という夢をかなえた。

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2020年11月6日のニュース