「顔が疲れてる」「よく眠れない」…食事にプラスしたい“4つの栄養素”

[ 2025年3月17日 09:00 ]

見た目の印象は侮れません。

大正製薬株式会社のインターネット調査によると、回答者の約50%が、見た目や印象のために 「バランスの良い食生活」 と 「睡眠の質を意識した生活」 を挙げています。外見ケアだけでなく、食生活や睡眠など体の内側からのケアも意識している方が多いようです。

とくに睡眠不足による「疲れ顔」は、コミュニケーションに悪影響を及ぼすという研究結果(1)(2)も。

もし「ああ、顔が疲れているなぁ」「うまく眠れなかった」と感じているなら、おすすめしたい4つの栄養素があります。

睡眠・疲労対策におすすめの「4つの栄養素」

タウリン

アミノ酸の一種「タウリン」は、疲労回復効果が広く知られています。

韓国人女性を対象とした研究によると、食事からのタウリン摂取量と睡眠の質に関するスコアに正の相関関係があることが示されました(3)。

タウリンの血中濃度は年齢とともに減少することから、日々の摂取を意識したい栄養素です(4)。

風邪やインフルエンザのときは「タウリン」がいい理由

グリシン

同じくアミノ酸の一種「グリシン」。

抗酸化作用のほか睡眠にも影響を及ぼします。グリシンの摂取は入浴効果と同じく深部体温を低下させ、睡眠改善効果を発揮すると期待されています。

またグリシンは睡眠への満足感、翌日の眠気についても改善する作用があることが報告されています(5)。

トリプトファン

魚介類などに含まれる必須アミノ酸「トリプトファン」。

睡眠を促進するホルモン「メラトニン」は、このトリプトファンを元に合成されることから、トリプトファンの摂取は重要です。

亜鉛

亜鉛は、牡蠣やレバーなどに含まれている必須ミネラルです。亜鉛は免疫機能や傷の治癒などに関与しますが、睡眠に対する効果も報告されています。

高齢者が亜鉛サプリメントを摂取した結果、睡眠の質が改善することが報告されています(6)。

亜鉛不足のまま筋トレするとどうなる?効果的なとり方と、亜鉛を多く含む食べ物・食材[管理栄養士監修]

(1) BMJ. 2010;341:c6614.
(2) R Soc Open Sci. 2017;4(5):160918.
(3) Adv Exp Med Biol. 2015;803:725-33.
(4) Science. 2023;380(6649):eabn9257.
(5) ファルマシア. 2016;52(6):530-533.
(6) Acta Facultatis Medicae Naissensis. 2022;39(2):185‐197.

<Edit:編集部>

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