【尼崎ボート　G1尼崎センプルカップ】毒島誠がファン投票1位に感謝のV

センプルカップ2Vを達成した毒島
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　ファン投票1位に感謝のV――。ボートレース尼崎・開設72周年記念「G1尼崎センプルカップ」は8日、第12Rで優勝戦を行い、毒島誠（41＝群馬）がイン逃げ圧勝。優勝賞金1200万円ほかを獲得した。

上がりタイムは驚異の1分45秒3と、高速逃げでの決着となった。2着は渡辺和将、3着に丸野一樹が入線して大本命。

　インからスタートした毒島は「ちょっと早いと思ったので様子を見たんですけど」と振り返ったが、コンマ11と的確に仕掛けて「もう上出来です」。

　2コース渡辺がコンマ10で踏み込み「渡辺君はずっと見えていて、上だけ来られなければ大丈夫かなと、いう感じだったんですけど…。完璧です」。

渡辺は引いて差し、毒島は豪快なウイリーターンで一気に突き放して独り旅。1分45秒3と、現行エンジン後の尼崎では破格の時計を叩き出した。

　「グランプリ（GP）の時に進んでいなかったので（笑い）。今日は完璧なターンができたかなと思います」。1Mでハンドルを切り直しながら勝利した昨年末の住之江GPを引き合いに出して会心のレースを振り返った。

　手にした16号機は前検時の2連対率33％の中堅エンジンだったが「初日の段階で足自体は結構来ていたので回転を合わせるだけだったんですけど、最後までバタバタバタバタといつも通りやってました」と妥協なき調整で相棒を仕上げた。

　2万4005票を獲得し、SGオールスター（5月27日～6月1日、まるがめ）にファン投票1位で選出され「1位っていうのが本当に凄いことなんですけど、1票でも入れていただけるというのは本当に感謝しています。ありがとうございます」と謝意を表し、「（GPは）完璧に逃げてないので。もう1回逃げたいです」と“連覇宣言”も飛び出したが「…が、理想なんですけど（笑い）。そんなこと言わずに、一走一走頑張ります」と力戦を誓った。