【福井競輪 G3不死鳥杯 決勝戦】脇本雄太 弟・勇希の番手から地元記念6V「いい経験に」

[ 2024年7月23日 18:14 ]

トロフィーを手に笑顔の脇本雄太
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 福井競輪の開設74周年記念G3「不死鳥杯」決勝戦が行われ、脇本雄太(35=福井、94期)が最終バックから捲りを決めて地元記念6V。今年2度目、G3は通算15度目の優勝を飾った。

 表彰式の後、敢闘門で待っていたのは弟の勇希だった。がっちり抱き合い、しっかりと握手。「レース前から勇希はスイッチが入っていた。自分も思った以上に緊張した。いい経験になりました」(脇本雄)。地元記念での兄弟連係。夢のような時間だったが、その分、プレッシャーもあった。さすがの貫禄だった。

 近畿5人は脇本勇-脇本雄-稲川-東口-藤井昭で並んだ。残り2周で脇本勇が突っ張るが、新山が強烈ダッシュで近畿勢を叩く。新山が先行態勢になり脇本雄が切り替えて4番手。最終バック3番手から山田庸が捲り、合わせて脇本雄が踏み込む。一気に前団をのみ込んだ。

 6度目の福井記念V。終わってみれば完全Vの横綱相撲だった。連日10秒台の上がりタイムを刻んだ。力の違いは明らかだった。

 今回は弟との連係で栄冠を得たが、脇本雄はもっと広い視野で地元勢のことを考えている。「後輩たちがしっかり伸びてきている。機会があればサポートしたい」。福井全体を盛り上げていく覚悟を示した。

 自身の調子も上がってきた。「前半は状態が悪かったけど徐々に上向いてきた。次のG1オールスターで、しっかり優勝できるように」。言葉に気合を込めた。

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