【奈良競輪　G3大阪・関西万博協賛競輪】大矢崇弘　S級初VがG3初制覇

奈良競輪G3の優勝トロフィーを手にする大矢
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　9日の12Rで決勝戦が行われ、6番車の大矢崇弘（33＝東京）が2角捲り追い込みで優勝。S級初VがG3初制覇となった。2着は元砂勇雪、3着は松岡辰泰。

　単騎の大矢が2角捲りで激戦を制した。「F1でも優勝がなかったのに、いいのかなって感じ。最近は調子がいいなというのはあったけど、まさかですね」。S級初優勝が何とG3制覇。喜びより、驚きに満ちあふれていた。

　レースは中井太祐―元砂―松岡―松川高大―三宅達也―佐藤一伸―大矢―佐々木真也―菅原大也で周回。上昇した佐々木が残り2周で先頭に立つ。打鐘で松岡がカマすと中井が内を突いて番手に飛び付く。最終4角で元砂が三宅を外に振ると、後ろにいた大矢が元砂の内を突いて上昇。最終2角から捲った大矢が逃げた松岡を捉えてV。

　「単騎なのでそんなに作戦は考えていなく、空いたら内でも外でも行こうと。残り1周で前の方にいたので2角では覚悟を決めた」

　今回の優勝でG1競輪祭（11月19～24日、小倉）の出場権を手に入れた。「G1は凄く遠いものだったけど近くにきたし、これからもっと頑張らないといけない」。この一発で満足はせず、さらなる活躍を誓った。

　◇大矢　崇弘（おおや・たかひろ）1991年（平3）5月12日、東京都東久留米市出身の33歳。早稲田実業高卒。日本競輪選手養成所107期生で2015年7月プロデビュー。通算成績は683戦173勝。S級優勝は今回が初めて。1メートル77、90キロ。血液型B。