「せきれい」調べて思い出した20年前

04年、コラム内容当時の私。この1年後に昼ドラが決まり、上京することになる
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　「日本の“コッカ”って知ってる？」。大阪でモデル事務所にいた頃、同じ事務所の友人が聞いてきた。「国歌のこと？」と問い返すと「国の花と書いて国花。日本は桜と菊なんだ」。へぇ～。国花を知らなかった私は驚いた。「他にも国鳥や国石とか、その国のシンボルって結構あるんだよね」と友人は言った。

　自国を知るのは良いことだが、なぜ急に学び始めたのか？「彼のお母さんから、勉強するように言われてね」。なるほど！実は彼女、結婚が決まったばかりだった。お相手は有名企業のご子息。つまり、ゆくゆくは社長夫人になるわけで、その花嫁修業たるや凄かった。幼少期に見たアニメ「小公女セーラ」を思い出すようなマナーや振る舞い。そして生活はセレブに一変した。他方、彼女の結婚後、私は昼ドラの主演が決まり上京。関西でモデルとして互いに頑張ってきた私たちは違う道を歩き始め、いつしか疎遠になってしまった。

　彼女を思い出したのは、今日の「せきれい賞」を調べたところ、盛岡市の「市の鳥」だったからだ。国や県などのシンボルを見ると、私は彼女との会話を思い出す。あれから約20年。彼女らしく輝いているといいな。

　芝で争われるせきれい賞は、アルサトワとノーチカルチャートから。3連複2頭軸で（5）（12）から荒れると期待して総流し。各100円で計1200円。

　◇六車　奈々（ろくしゃ・なな）1973年（昭48）12月2日生まれ、京都府出身の49歳。