【宝塚記念】枠順確定!オルフェ 「呪縛解けた」6枠11番

[ 2012年6月22日 06:00 ]

【宝塚記念】馬券検討もこの馬が最優先!厩舎周りを運動するオルフェーヴル

 上半期のG1を締めくくるグランプリ「第53回宝塚記念」(24日、阪神)の枠順が21日、確定した。注目のオルフェーヴル(牡4=池江)は11番に決定。逸走した阪神大賞典、11着大敗の天皇賞・春と、今年2戦ともに大外枠に泣いてきた4冠馬が第一関門を無事クリアした。過去の好走パターンから5つの角度で分析した“推しメン”データは好走必至の結論。4冠馬が輝きを取り戻す時が刻一刻と近づいている。

 午後2時に行われた宝塚記念の枠順抽選。栗東トレセンの出馬投票所に通じる廊下は、詰めかけた報道陣と投票に訪れた厩舎関係者で、すれ違いが困難なほどだった。コンピューターで行われた抽選結果が1枚の紙に印刷され、JRAの職員から配られる。注目のオルフェーヴルは11番。今年の2戦、阪神大賞典、天皇賞・春と続いた大外枠は免れた。紙を手に取った池江厩舎の兼武助手は「やっと呪縛が解けた感じですかね」と安どの表情。「ここなら悪くないでしょう。前に壁もつくれるし、今回は前が流れる展開になってくれるだろうから」と歓迎ムードだ。

 20日の最終追い切りを追えた直後、管理する池江師はオルフェーヴルの状態をこう表現した。「優・良・可で言えば可でしょうね。数字なら70%」。4冠馬をファン投票1位で送り出す重責がジャッジをより厳しくさせている。兼武助手も「物足りないとすればトモ(後肢)の張りですかね。いい頃はもっとプリプリしていた」と認めた上で「放牧から帰ってきた時は宝塚なんてほど遠いという状況だった。それがグングン良化して、好調時のうるさい感じも戻りつつある」と確かな手応えを感じ取っている。

 天皇賞・春は大外18番枠。向正面で先頭に立ち3角で逸走した阪神大賞典の悪夢が脳裏に焼き付いていた池添は、前に壁をつくるため「後方に下げるしかなかった」と振り返る。今回は内にアーネストリー、ビートブラック、外にホエールキャプチャ、ネコパンチと先行脚質の馬が入った。前に行くライバルが自然とオルフェの前方に壁をつくる。「ポツンと1頭にならなければ折り合いは大丈夫」。そう話す池添にとって懸念材料が1つ消えたのは間違いない。

 あとは70%の状態をゲートインまでにどこまで引き上げられるかが鍵。言い訳できない枠を引き、まさに正念場の一戦となったが、悪夢払しょくとともに再び上昇気流に乗っていきそうだ。

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2012年6月22日のニュース