「らんまん」美しきアバン4分半にネット涙…聡子が始祖・田邊教授を救う熱弁「シダに潤いを与える人」

[ 2023年8月17日 08:15 ]

連続テレビ小説「らんまん」。聡子(中田青渚)(C)NHK
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 俳優の神木隆之介(30)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は17日、第99話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描く。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 第99話は、失意の底にいた田邊教授(要潤)は妻・聡子(中田青渚)に背中を押され、植物の研究に本腰を入れるようになる。夏、田邊は学生たちと植物採集旅行へ出掛け、新種かもしれない花と出会う。生き生きと研究する田邊の姿に、大窪(今野浩喜)波多野(前原滉)野宮(亀田佳明)も熱を感じる。同じ頃、虎鉄(寺田心)から万太郎(神木隆之介)の元に植物標本が届く。それは何と、田邊が巡り合ったのと同じ花だった…という展開。

 聡子は「今の旦那様を、森(有礼)様がご覧になれば何と仰るか。もともとお忙し過ぎたのです。これでようやく、ご自分のことに打ち込めるではありませんか。旦那様は、学問をなさりたくてアメリカに渡られた。森様は、そういう旦那様だったからこそ、見込んでくださったのでしょう?コーネル大学に日本人で一番最初にご入学されたのは旦那様です。旦那様こそが、この国で一番最初に植物学を修められた」「今やっと、やりたいことだけに、旦那様の学問に戻れるのではありませんか!」と訴えた。

 田邊が好きなシダは、地上の植物の始祖にして永遠。聡子は「今、旦那様が始めた学問には、続く方たちがいます。あなたが、始めたんです」と雨に濡れる夫の肩に手をやった。田邊は妻の手を握り「聡子、ありがとう」――。

 聡子は娘2人に「お父様は、とてもお強いお方です。そういうお父様をお守りできるのは、お母様とあなた方だけなの」と伝え「皆様、ご機嫌よう。何か御用でございますか」と門の外にいる記者に対応した。

 タイトルバック前の一連のシーン(アバン)は4分半強。SNS上には「アバンで大号泣なんですけど」「なんつー濃厚なアバンじゃ」「アバンから感無量で動けない」「聡子さん、名前の通り聡明な人」「シダの話がこんなことに…素晴らしい脚本」「雨とも涙とも取れる雫が頬を流れる…美しい描写」「シダが雨水を得て生き生きしてきている。聡子さんはシダに潤いを与える人なんだなぁ」「聡子さんの発する『ご機嫌よう』の気高さにノックアウトされた」などの声が上がった。

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