小田和正　75歳で史上最年長アリーナツアー完走「思いっきり盛り上がっていきましょう！」

最年長アリーナツアーを完走した小田和正（C）岩佐篤樹
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　歌手の小田和正（75）が2日、横浜アリーナで公演し、全国ツアーを完走した。国内アーティストでは史上最年長のアリーナツアーとして、5月に開幕。地元の横浜で締めくくる格好となり「最終日、みんなで思いっきり盛り上がっていきましょう！」と熱く呼びかけた。

　ファンクラブの会員数は非公表ながら、過去最高を記録。これまでで最もチケットの取りにくいツアーとなった。“最盛期”を更新し続ける小田だが、昨年のツアー中には新型コロナウイルスに感染。75歳の高齢でツアーを走り抜けるために今回から本番前に楽屋で走るなど、体を温めてステージに上がることを心がけた。公演関係者は「今後のライブは未定。年齢もあり、自分が歌える間にファンに会いに行きたい気持ちが強いようです」と思いを代弁した。

　コンサートでは、ファンが手拍子と歓声で迎える中、小田は白いシャツ姿で登場。キャリアを網羅するセットリストで、大ヒット曲「ラブ・ストーリーは突然に」「たしかなこと」、新曲「what’s　your　message？」など全25曲を歌唱した。

　ユニークさも健在。映画「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘップパーンが歌う曲「Moon　River」を披露した際には、「ヘップバーンになったつもりで歌いますので、皆さん目を閉じてください」と笑わせた。花道を走ったり、演出で客席に現れた巨大バルーンを何個も蹴飛ばすなど、パワフルな姿も見せる。「大谷（翔平）がホームランを打つと一日元気になる。僕も頑張らないと」と熱く語った。

　変わらぬ優しい歌声を届け、集まった1万3000人と大合唱する場面も。終始温かい空気に包まれ、約2時間40分のライブを結んだ。