“推し活コイン”NIDT　運営関係者が暴騰を懸念「アイドルファンに行き渡るように」

　秋元康氏（64）が新時代のアイドルグループを総合プロデュースする「IDOL3.0プロジェクト」を巡って、運営側が活動資金の調達先となる仮想通貨の暴騰を懸念している。

　その仮想通貨はNippon　Idol　Token（NIDT）で、購入者は最終オーディションの際にメンバー候補生を選ぶ投票権が付与されるなどアイドルファンから注目を浴びている。一方で、プロジェクトの運営会社オーバースに近い関係者は「一部の投資家が投機目的のためだけに大量購入している動きがある」と指摘。「新しい時代のアイドルグループを推して、一緒に育ててくれるファンの方々に行き渡るようにしたいというのが本音。そのために価格が乱高下してしまうことは避けたい」と述べた上で「投資家の方は買わないでと公式にアナウンスすることはできず、また、アイドルファンの投資家もいるのでふるいにかけることは困難だ」と悩みも打ち明けた。

　NIDTの用途はプロジェクトの進行に合わせて増える予定で「時間をかけて価値が上がっていくのが自然だ。投機対象でいきなり暴騰してファンの方々に行き渡らないことは望んでいない」と異例の呼びかけを行った。