中谷潤人 日本人独占のバンタム級で「統一戦実現できるように」 次戦へ合宿スタート

Photo By スポニチ
プロボクシングWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)が13日、次戦に向けた合宿を相模原市内の所属ジムでスタートさせた。
当初は相模原市内のゴルフ場で走り込みを行う予定だったが、悪天候のためこの日はジム内練習に切り替えた。30秒ごとに相手が変わる1対3の変則スパーリングを行うなど、約2時間のハードな練習をこなし「厳しいトレーニングをできる環境にしていただいている。追い込みながらいい練習ができたし、安定感や軸となる部分をつくっていきたい」と大粒の汗を拭った。
今月6日に東京ドームで行われた4大世界戦は現地で観戦した。「自分もいつかあの舞台でやってみたい」と4万3000人のファンの前で4本のベルトの防衛に成功した、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)らから刺激を受けた様子だ。
また同興行では武居由樹(27=大橋)が12回判定勝ちでWBO世界バンタム級新王者となった。WBA世界同級王者・井上拓真(28=大橋)と、4日にIBF世界同級新王者となった西田凌佑(27=六島)とともにバンタム級4団体は日本人が独占することとなった。
中谷は「日本のファンにとっては凄く盛り上がると思う。選手自体も刺激的なそろい方でなかなかない状況。僕自身は楽しんで統一戦を実現していけるよういいパフォーマンスをしていきたい」と日本人同士の対決を歓迎。続けて「一番いい形はベルトを4つ獲ること。ただ、いい評価をもらえる試合ができればいいとも考えている」と4団体統一にこだわらずに階級を挙げる将来的なプランも明かした。
次戦は夏ごろに防衛戦を行うことが有力で「丁寧につくっていくところは今までと変わらず、抜かりなくやっていきたい」と見据えた。