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大会主催の伊藤雅雪代表 京口・パラス戦の八百長疑う声に「あり得ないわけで、俺だって悔しい」試合検証へ

[ 2024年5月13日 15:29 ]

伊藤雅雪代表と京口紘人(右)
Photo By スポニチ

 元世界2階級制覇王者でWBA世界フライ級2位の京口紘人(30=ワタナベ)が11日、韓国・仁川パラダイスシティでフライ級10回戦に臨み、IBF同級10位ビンス・パラス(25=フィリピン)に判定0-3で敗れた。今大会の主催である「トレジャーボクシングプロモーション」の代表で元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏(33)が12日に公式YouTubeチャンネルを更新。京口VSパラス戦について言及した。

 対戦相手のパラスとは18年5月にIBF世界ミニマム級王者時代に対戦した京口。ダウンを奪われながらも大差の判定勝ちを収めた。6年ぶりの再戦となったこの一戦は、京口が優勢に試合を進めているように見えたが、判定は97―93が2人、96―94が1人の0―3で敗れた。

 京口は試合後に信じられない表情を見せてリングから降りた。試合後に自身のSNSでは結果は「判定で負けました は?ふざけんな」と判定結果に不満を示すような投稿。そして自身のYouTubeチャンネルでは「簡単には言えないけど、現役でもう一度という気持ちはないですね。ボクシングをやってきて初めての気持ち。今はボクシングと向き合う自信がないというのが正直な感想」と現役引退を示唆するコメントをしていた。

 大会主催の代表を務める伊藤氏は、京口VSパラスのジャッジペーパーを大会後に自身のSNSで公開。動画では「これだけたくさんの人が映像を見て“京口の勝ちだろう”って言ってる人たちがいるっていう事実があるわけだから、そこは真剣に俺も運営として入って、ジャッジの正当性っていうのは、KBM、JBC含め一度話す必要は、ここまで言われてるからあるんじゃないかなとは思ってる」と、試合について検証するつもりであることを話した。

 一方で「今までの日本のボクシングのモデルと違って、カジノと組ましてもらってやってるけど、そういった思惑があるとか、俺もボクサーだったわけだから、そんなのあり得ないわけで、俺だって悔しい」と、八百長を疑う声にやるせない思いも。

 今回のレフリー及びその所属団体については「凄く優秀なレフリーが入ってたし、元々KBMっていうコミッション自体は韓国では一番しっかりしてると言われてるし、一番大きな組織だから」とコメント。KBMにジャッジを委託するのは今大会で3度目で「すごくしっかりしてる団体だなと思って一緒にやってきてる」とし、“ジャッジが下手くそ”などの声に対して「そんな人たちがやってる団体ではないね、間違いなく」と一蹴した。

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