東農大出身のアマ2冠・大橋蓮が大橋ジムからプロ転向 同姓の会長は「とても思い入れがある」

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プロボクシングの大橋ジムは14日、横浜市内で会見し、アマチュア2冠で東農大出身の大橋蓮(22)が同ジムからプロ転向することを発表した。大橋は「必ず世界チャンピオンになりたいと思う」と決意を新たにした。
愛知県出身の大橋は4歳から空手を始め、享栄高から本格的にボクシングを開始。東農大では22年にライト級で国体と全日本選手権で優勝するなど戦績は62戦45勝17RSC17敗。28年のロサンゼルス五輪を目指す可能性もあったが「プロの方が得意な左ストレートを発揮できると思った」と話し、フェザー級を主戦場とする考えを明かした。
同ジムには日本フェザー級王者の松本圭佑(24)や、5月6日に初の世界戦に臨むWBA世界フライ級3位の桑原拓(27)ら同大出身の選手も多く在籍。大学時代から同ジムで練習を続け「凄く話しかけやすかった」と先輩の存在も同ジム入りの決め手となった。
一方で在学中は、同大ボクシング部員4人が違法薬物問題で逮捕されるなど無期限活動停止処分を受けた。大学の練習場も使えず、活動が制限されたことで大橋自身も「一時は引退する考えもあった」と振り返るが、昨年の全日本選手権で準決勝敗退。「悔いが残る試合をして不完全燃焼に終わった」とプロでの完全燃焼を誓い「(東農大ボクシング部は)取り返しのつかないことをした。起きてしまったことは仕方ないが(プロで活躍して)東農大ボクシング出身の選手は強いと言うことを分かってもらいたい」と汚名を晴らす活躍を誓う。
来月にプロテストを受験し、6月ごろのデビューを目指す。同姓の大橋会長は「ジムは今年で30年目だが(大橋姓は)彼が初めてなので、とても思い入れがある。血縁関係はないが同じ名字なので期待している。世界チャンピオンになってほしい」と期待を寄せた。