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【浜田剛史の目】重岡銀次朗は捨て身の相手につきあわずに完勝 技術力の高さも示した

[ 2023年10月7日 22:35 ]

<IBF世界ミニマム級王座統一戦バラダレス×重岡銀>王座統一した重岡銀(撮影・島崎忠彦)
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 重岡銀は偶然のバッティングを機に無効試合となった前回の反省を生かした内容だった。本来は前に出るタイプだが、一定の距離を保ち、相手が打ってきてもバックステップでしっかりかわした。1回にワン・ツーでダウンを奪って効かせると、相手は捨て身になって攻めてきた。前回までならつきあって打ち合っていたかもしれないが、バッティングしないように冷静に距離を保ち続けた。

 バラダレスはいきなりの右を放ってきたが、重岡銀はバックステップでかわして左ストレートを打ち、左ボディーを打っては離れた。相手としては次の手がなかった。前回の対戦で相手を研究し、この試合で出そうと思ったことはすべて出せたと思う。
 前に出るボクシングだけでなく、技術力の高さも示した。これからが楽しみな選手だ。

(帝拳ジム代表、元WBC世界スーパーライト級王者)

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