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念願の2団体統一へ 黒木優子「勝って夏を楽しみたい」 浴衣姿で調印式に臨み、水着姿で前日計量パス

[ 2023年8月4日 17:03 ]

前日計量をパスしたWBA女子世界アトム級王者モンセラット・アラルコン(左)とWBO女子世界アトム級王者の黒木優子
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 プロボクシングWBA&WBO女子世界アトム級王座統一戦(5日、神戸市立中央体育館)の前日計量が4日、神戸市内のホテルで行われ、WBO王者の黒木優子(32=真正)はリミット(46・2キロ)を300グラム下回る45・9キロ、WBA王者モンセラット・ラーヤ・アラルコン(29=メキシコ)は45・6キロで一発パスした。

 水着で臨んだ計量に先立ち調印式が実施された。黒木は花柄の浴衣で登場し、会場に華やかな雰囲気をもたらした。「(テーマは)夏ですね。試合があって夏を楽しめていないので。勝って夏を楽しみたい」と笑顔で意図を説明。浴衣のままグローブチェックなどをこなした。

 2014年5月にWBC女子世界ミニマム級王座を獲得後に複数団体統一を目標に掲げた。しかし、その機会を得られないまま17年12月の小関桃(青木)戦で6度目の防衛に失敗し王座陥落。22年9月に現在保持する王座を獲得(2階級制覇達成)し、念願の2団体統一戦にこぎ着けた。「ここまで長かったような、あっという間だったような。ワクワクしています。(WBCミニマム級で)チャンピオンになってから統一チャンピオンを目指してきた。ゴールテープを切りたい。本当に楽しみ」。得意の左ストレートで主導権を握り、試合を優位に進めたい。戦績は21勝(9KO)7敗2分け。

 WBA王者アラルコンは穏やかな口調ながら「燃えるものがある。モチベーションは高い」と闘志満々。17年4月にWBO女子世界フライ級王者の好川菜々に7回負傷判定勝ちして世界王座を獲得(防衛0)。18年8月に現在保持する王座を決定戦で獲得し、19年9月に暫定王者の宮尾綾香に判定勝ちして団体内王座統一に成功するなど戦績は17勝4敗2分け。これまで自身にKO勝利がないものの「強い相手と戦ってきたし、何より勝つことが大事。(自分の強みは)クレバーに戦うこと」と話した。

 WBOは、この試合の勝者に120日以内にWBO指名挑戦者との対戦義務を課すという条件で統一戦実施を承認した。

 また、同じ興行で実施される日本ライトフライ級王座決定戦は同級1位の芝力人(真正)が48・8キロ、大内淳雅(姫路木下)が48・9キロでクリアした。メインのWBOアジアパシフィック・ミニマム級タイトルマッチは王者の小林豪己(真正)が47・5キロ、ジェイク・アンパロ(フィリピン)が47・4キロでクリアした。

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