2階級制覇王者・中谷潤人　9・18の初防衛戦に向け米国合宿へ出発　「強くなって帰ってきたい」

＜ボクシング会見＞フォトセッションでポーズを決める中谷潤人（撮影・西海健太郎）
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　プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の中谷潤人（25＝M・T）が20日、スパーリング合宿を行う米ロサンゼルスへの出発前に取材に応じた。

　次戦は9月18日に、同級9位のアルジ・コルテス（28＝メキシコ）を相手に初防衛戦を行うことも決定。「試合も決まって気持ちも引き締まった。集中して強くなって日本に帰ってきたい」と意気込んだ。

　約1カ月半、ルディー・エルナンデス・トレーナーの下でスパーリング中心のトレーニングを行う予定。次戦の相手については「骨のある選手だと聞いている。そういう選手に対して雑にならないように丁寧に戦いたい」と、現地ではメキシコ人選手を中心に実戦経験を積んでいく考えを明かした。

　5月に米ラスベガスでのKO勝利で、フライ級との2階級制覇を達成。12回に左フック気味の一撃で相手を沈め、聖地ラスベガスに衝撃を与えた中谷は「倒すパンチは左が多いが、右の方が強く打てる。それをいかに当てるか。自信のあるパンチはあります」と不敵に笑い、約2カ月後の初防衛戦に向けて新たな“必殺技”に磨きをかけていることも明かした。

　19日に行われた次戦発表会見では、次戦以降の目標にWBC世界同級王者のファン・フランシスコ・エストラダ（34＝メキシコ）との統一戦希望を明かした中谷。無敗の快進撃で井上尚弥に続く“ネクストモンスター”と称される25歳はさらなる成長を追い求める。