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元世界王者・谷口将隆 ライトフライ転級で8・5に再起戦 元東洋太平洋王者・堀川謙一と同級10回戦

[ 2023年6月26日 16:52 ]

再起戦に意気込んだ谷口
Photo By スポニチ

 元WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(29=ワタナベ)が26日、都内のジムで会見に臨み、ライトフライ級に転級し将来的な世界2階級制覇を目指す意向を明かした。

 約7カ月ぶりの再起戦を8月5日に東京・後楽園ホールで行うことを発表。元東洋太平洋同級王者で現日本同級5位の堀川謙一(43=三迫)と同級10回戦を行う。谷口は「初めて対戦相手に対する感情がある。日本ライトフライ級の第一線を走ってきた選手。凄く尊敬する選手なので、しっかり勝って、この階級で戦っていくための試金石としたい」と闘志を燃やした。

 堀川は現役日本人ボクサー最多の60戦を誇る“鉄人”で、これまで元世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)やWBC&WBA世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(BMB)ら強豪とのタイトル戦を経験したベテラン。プロ入り前にスパーリングパートナーを務めた経験もある谷口は「老獪(ろうかい)でテクニックあり、嫌なボクシングをする印象。年齢が上だという考えはない。6―4くらいで(自分が)不利かなと思っている。決して相性が良いとは思わないので、いろいろ準備してしっかり勝ちたい」と警戒した。

 谷口は1月にメルビン・ジェルサエム(28=フィリピン)に敗れ王座から陥落。右ストレート一撃に沈む、まさかの2回TKO負けで「今でも記憶が戻っていないが、(ダウンは)不安材料ではある」と率直な感想も吐露。前回の試合で出た相手との距離感や立ち位置などの課題を徹底的に見つめ直して再出発に備えている。また、転級初戦へ「ビルドアップするというより、使い方を学んでいきたい」と自重でのトレーニングを重視し、筋力強化に励んでいる。

 将来的な王座返り咲きで、世界2階級制覇を見据えるが「この階級ではまだ言える立場ではない。まず世界を目指せる位置までいきたい」と2、3試合を経験して実績をつくる意向。渡辺均会長は「谷口は本来、ライトフライ級の体。世界に通用することは分かっているし、ライトフライ級で世界チャンピオンを目指してほしい」と背中を押した。

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2023年6月26日のニュース