ボクシング堤駿斗 プロ3戦目で日本人最速の東洋太平洋王座獲得 12回判定勝ち
東洋太平洋フェザー級王座決定戦12回戦 ( 2023年5月31日 東京・後楽園ホール )

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アマ13冠で東洋太平洋フェザー級2位の堤駿斗(23=志成)が、同級3位のジョー・サンティシマ(27=フィリピン)に12回3―0判定で勝利し、国内最速となるプロ3戦目で東洋太平洋王座を獲得した。
磨き上げた「内山流左ボディー」を軸に攻めた。この試合に向けて、2月からは佐々木修平トレーナーと初コンビを組む。過去に元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏(43)を指導した名トレーナーで、堤は「内山さんのパンチや調整法などを教えてもらっている。今まで自分になかったパンチ。引き出しが増えました」と“内山流”の左ボディーに手応えを口にしていた。その新たな武器でダウンは奪えなかったものの終始、主導権を握った。
11日には動画配信サービス「ABEMA」と個人で初となるスポンサー契約を結んだ。試合前まではプロ2戦2勝でいずれも判定勝ちながら、16年に世界ユース選手権で日本男子初の金メダルを獲得するなど「アマ最高傑作」としての潜在能力が評価されての異例の契約となった。
また同日には「今は名前を出すのもおこがましい」と前置きした上で「将来的にはパウンド・フォー・パウンド(PFP)1位の井上尚弥さん(30=大橋)と対戦したい。そのためにはまずフェザー級で世界を獲って、対戦できる立ち位置までいきたい」と希望を明かしていた。決してビッグマウスではないことを自ら証明する快勝劇だった。