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NOSAWA論外 東京Dでリング人生に終止符「28年間やってきて一番良い試合だった」石森が涙の介錯

[ 2023年2月21日 18:47 ]

武藤敬司引退大会 ( 2023年2月21日    東京ドーム )

第5試合 最後に技をかけるように頼むNOZAWA論外(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 武藤敬司引退大会「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST”LOVE~HOLD OUT~」が21日に東京ドームで開催された。第5試合で東京愚連隊のNOSAWA論外が引退試合を戦って、約27年のキャリアに幕を閉じた。

 ラストマッチは苦楽をともにしたMAZADAをパートナーに選び、相手には「憧れてきたというか、意識してきた相手。最後の最後に足元をすくってやりたい相手」という外道。そしてメキシコでよく一緒にいた石森太二と対戦した。最後はNOSAWAが石森に介錯を求めて、石森が必殺技のブラディークロスで終止符を打った。

 試合後に石森と外道は目を光らせた。そして外道はNOSAWAコールをファンに求めて、石森とToo Sweetポーズをしてリングを降りた。NOSAWAコールの中でNOSAWAはファンに感謝しながらMAZADAとともに花道を歩いて姿を消した。

 NOSAWA論外は28年間のリング人生を終え「プロレスラーとしてはとっくに終わっている中で、5分もリングに立てない体だけど、28年間やってきて一番良い試合だった」とやりきったすがすがしい表情。「プロレスラーを辞めてもう一般人なので、自伝を出そうかなと。10巻ぐらいまで出せば印税で食べていけるかな。今から文化人としてやっていくので」と“らしい”表現で論外第2章に思いをはせていた。

 一方、石森太二は「なんとも言えない気持ちだよ。まさか俺がNOSAWA論外を介錯するとは思わなかったよ。20年以上やっていて、語り尽くせないほどたくさんの思い出がある。それを言葉にすればするほど安っぽく聞こえるけど。この時代にNOSAWA論外というプロレスラーがいたということを忘れないでほしい…ダメだ、うまくしゃべれねえや、今日はここまでだ」と最後は涙声になりながら引き揚げていった。

 論外は95年12月27日にプロレスラーデビュー。00年にMAZADAとKIKUZAWAと「東京愚連隊」を結成した。アメリカ・メキシコ・日本など国内外で活躍した。選手としてだけではなく海外とのパイプを活かして、ミル・マスカラスやテリーファンクなど大物外国人選手の来日を実現させていた。

 昨年10月16日のプロレスリング・ノア福岡国際センター大会で試合後に電撃の引退発表。「本音の本音を言うと、すごいきつくなっちまって…」と体の各所に負ったダメージからドクターストップがかかり、引退を決断した。武藤の引退大会で約27年のキャリアに終止符を打った。

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