尚弥、Sバンタム級の標的はやはりフルトン「そこを第一に交渉を進めているのでは」

番組収録後に囲み取材に応える井上尚弥（撮影・篠原岳夫）
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　プロボクシング前4団体統一世界バンタム級王者で現WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥（29＝大橋）が31日、都内でWOWOWの「エキサイトマッチSP」の収録を行った。4階級制覇が懸かるスーパーバンタム級で対戦したい相手を聞かれると「やっぱりフルトンですかね。報道にも上がっているとおり、交渉中ということなので」とWBC＆WBO統一世界王者スティーブン・フルトン（28＝米国）の名前を挙げた。5月に日本国内で挑戦する条件で対戦合意と米メディアで報じられているが、「そこを第一に交渉を進めているんじゃないか」と話した。

　フルトンの印象については「戦績（21勝全勝8KO）が物語るとおり、自分のボクシングを徹底してポイント勝ちしていく選手」とコメント。「まずは距離感を自分がどう感じるか。ジャブが当たるのか、当たらないのか。身長もリーチも脚も長いので、自分との空間が長い。そこの距離感に自分が入った時、当日どう感じるかが一番大事」と分析した。年内にフルトンとWBA＆IBF統一同級王者ムロジョン・アフマダリエフ（28＝ウズベキスタン）を破って2階級目での4団体王座統一を期待する声には「まずは1勝すること」と慎重で、今年の目標を問われると「もちろんスーパーバンタム級で世界王者になること」と決意表明した。

　収録では父・真吾トレーナー（51）とともに、昨年12月13日に行われたポール・バトラー（34＝英国）とのバンタム級4団体王座統一戦を振り返った。番組は2月13日午後9時からWOWOWライブで放送され、WOWOWオンデマンドでも配信される。