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入江聖奈“有終の美”も自己採点は45点 引退の実感なし「自分でも不思議な感じ」

[ 2022年11月27日 14:07 ]

<全日本ボクシング選手権>女子フェザー級決勝・内山氏に優勝メダルをかけられる入江(撮影・篠原岳夫)
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 アマチュアボクシングの全日本選手権最終日は27日、東京・墨田区総合体育館で女子6階級、男子11階級の決勝が行われ、女子フェザー級(57キロ以下)では東京五輪金メダリストの入江聖奈(日体大)は1学年後輩の吉澤颯希(さつき、日体大)との同門対決を判定で制し、2連覇を達成。現役最後の大会で有終の美を飾った。

 「すごく勝ちたかったので引退を意識する余裕がなかった。今もまだ実感がなくて、いつ実感するんだろう?と自分でも不思議な感じです」

 現役ラストマッチの最終ラウンドは強打の後輩との打ち合いを自ら選択した。前日は「勝てば100点」と話していたが、吉澤にポイントを奪われたこともあり、自己採点は45点と低め。「やっぱり私は負けず嫌いなので。残りの55点はきょう闘った後輩に託します」と笑った。

 大学生活は大部分がコロナ禍と重なった。「入江は練習が身が入らない時期もあったけど、日体大のみんなは向上心の塊みたいな選手ばかりで、みんなのお陰で突っ走れた」と仲間に感謝。昨夏の東京五輪では日本人女子初の金メダルを獲得したことについては「自分でもうまくいき過ぎ、出来過ぎだと思っている。マンガみたい」と振り返り、「うまくいっているからこそ、今後は気持ちを引き締めて真摯に謙虚に進んでいきたい」と来春から始まる東京農工大大学院での生活に思いをはせた。

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