ライトフライ級の並木月海が全日本V2 引退の入江聖奈に「本当に優しい子。幸せになってほしい」
ボクシング全日本選手権最終日 ( 2022年11月27日 東京・墨田区総合体育館 )

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男女決勝17試合が行われ、女子ライトフライ級(50キロ以下)は東京五輪フライ級銅メダリストの並木月海(自衛隊)が篠原光(青学大)に5―0で勝ち、フライ級を制した昨年に続き2年連続2度目の優勝を飾った。
長身で前に出てくるタイプの篠原に対し、並木は足を使って距離を取りながら踏み込んで右フックや左右のボディーをヒット。3回は被弾しながらも精度で上回り、危なげなく勝利を収めた。「いい具合の距離感を保ちつつ、相手が来たところに合わせることがしっかりできた。海外の選手は合わせるタイプが多いので自分から仕掛けることが多いが、今回は前に来る選手なので足を使った」と説明し、ライトフライ級で国内敵なしを証明して「(全日本は)締めないといけない場所なのでホッとしている」と安堵(あんど)感をにじませた。
従来のフライ級(51キロ以下)から24年パリ五輪実施階級のライトフライ級に転向。長期間を戦う五輪を見据えて今月上旬のアジア選手権から“連戦”を選択し、ガードを上げて構えるなど試合やラウンドごとにさまざまな戦い方を試した。「疲れはあるけど、今できる100%ではできたと思う。こういう経験はなかなかできないし、試合スパンが短い海外選手と比べて試合慣れする意味でもよかった」と手応えを口にし、「減量からやっと解放される。ずっと試合モードで、エサみたいなご飯だったので、久しぶりにちゃんとした食事ができる」と話して笑いを誘った。来年2月にはパリ五輪の大陸予選を兼ねる杭州アジア大会(同9月開幕)出場を懸けた代表決定戦(ボックスオフ)があり、ミニマム級の代表選手と対戦。「まずはそこをしっかりやって、3月には世界選手権があるので、自分の世界での立ち位置を確認したい」と話した。
今大会を最後に現役を退く東京五輪女子フェザー級金メダリスト入江聖奈(日体大)については「(自分が)高3の時に1年で試合をしてから、ずっと一緒にやってきたので、今後いなくなると思うと寂しさがある」とコメント。「人間として本当に優しい子。いつでも応援してくれるし、優しさがにじみ出ているので幸せになってほしい。妹みたいな感じなので」と引退を惜しんだ。
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