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入江聖奈が最後の国際大会で初戦突破 最強のライバル林ユーティンを4―1判定で下して4強入り

[ 2022年11月5日 21:51 ]

入江聖奈
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 アマチュアボクシングのアジア選手権は5日、ヨルダンのアンマンで第5日が行われ、女子フェザー級2回戦で東京五輪同級金メダリストの入江聖奈(日体大4年)が世界選手権王者の林ユーティン(台湾)を判定4―1(28―27が4人、27―28が1人)で破り、ベスト4入りした。

 サイズで勝る林に対し、今大会初戦の入江は序盤から左を振って積極的に攻撃。林も懐へ入れさせずにクリンチで受け止め、右カウンターやボディーを繰り出すなど1ラウンドの採点は3―2で林が優勢だった。入江は2回、さらにアグレッシブに戦い、ワンツーだけでなく左ボディーや右フックなど多彩に攻撃。長いリーチを生かした林のワンツーを巧みにかわし、ポイントをハッキリつかんで4―1とリードした。3ラウンドもクリンチに来る相手にフットワークを手を休めることなく、勝利が告げられると飛び跳ねて喜んだ。

 入江にとって林は東京五輪アジア・オセアニア予選決勝で完敗した最強のライバル。五輪本番は対戦前に林が敗れての金メダルだったため、アジア選手権出発前には「林さんに勝たないと心から世界一とは言えない」と話していた。今月22日開幕の全日本選手権(東京・墨田区総合体育館)で競技の第一線を退く入江にとって、最後の国際大会で価値ある1勝となった。

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2022年11月5日のニュース