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加納陸、フライ級2戦目で9月3日にWBOAP王座挑戦 「適正階級だと実感」世界再挑戦へ前進誓う

[ 2022年7月11日 18:26 ]

(左から)興行概要を発表した大成ジムの丸元大成会長、フライ級2戦目でタイトル挑戦する加納陸、デビュー戦に臨む尾崎優日
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 プロボクシングWBOアジアパシフィック(AP)フライ級2位の加納陸(24=大成)が11日、兵庫県三田市の所属ジムで会見し、9月3日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で同級王座決定戦に出場すると発表した。相手は戦績13勝(2KO)2敗1分けで同級5位の井上夕雅(23=真正)だ。

 「(フライ級へ転級初戦だった)前回の試合は2ラウンドで終わったけど、計量後の回復具合などフライ級が自分の適正階級だと実感できた。この階級で一つ実績がほしい。世界戦へつながる大事な試合になる」

 ライトフライ級でWBOAP王座を獲得し、WBO世界1位につけるなど同級で世界再挑戦が近い状況だった。それでも減量苦を理由に転級を決断。今年4月にフライ級初戦でタイ選手に2回TKO勝利した。丸元大成会長によると、21年7月にWBOAPライトフライ級王座を初防衛した栄拓海(折尾)戦ではアクシデントがあったという。「前日計量の当日に倒れて鼻骨を折った。ライトフライでやっていた時の陸は本当にいっぱい、いっぱいだった」。フライ級へ進出したことで減量を気にせず、トレーニングに励めるという。

 同会長は「6年前に高山選手に敗れてから苦しい、つらい思いもしてきた。フライ級に上げた今は走り込み合宿など思い切り練習できている。今回はこの階級で戦えることを示してほしい」と期待する。加納は18歳だった16年8月にWBO世界ミニマム級王座決定戦に臨むも、高山勝成に6回負傷判定で敗れた。それから6年。体はたくましさを増し、ライトフライ級でも減量に苦しんだ。本人は「今までは減量で筋肉が、そがれていた。フライ級で、それがないぶんパワーアップしている」と手応えを明かす。AP王座を獲得すれば、WBO世界5位からランクはさらに上昇する見通し。丸元会長は「世界にいついけるかはタイミングもあるが、今回はまず結果を出してほしい」と快勝を期待する。

 また、同じ興行で尾崎優日(19)がタイ選手を相手にライトフライ級6回戦でプロデビューする。興国高(大阪)で19年に高校総体ピン級2位、法大で21年の全日本選手権ライトフライ級5位の実績を持つ1メートル68の左ボクサーファイター。「自分の武器であるスピードで、かく乱して相手に何もさせず圧倒したい。大成ジムでスタミナ強化し、そこにも自信がついた」と話す。

 元日本スーパーフライ級王者で、IBF世界同級8位の石田匠(30=井岡)も同じ興業で再起2戦目に臨む。

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2022年7月11日のニュース